馬鈴薯[語句情報] »
馬鈴薯
「馬鈴薯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬鈴薯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
んじん》、牛蒡《ごぼう》、南瓜《かぼちゃ》、冬瓜《とうがん》、胡瓜《きゅうり》、
馬鈴薯《ばれいしょ》、蓮根《れんこん》、慈姑《くわい》、生姜《しょうが》、三つ葉....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
42
星をのせた船長の手の平。星は徐《おもむ》ろに石ころに変り、石ころは又|
馬鈴薯《じゃがいも》に変り、
馬鈴薯は三度目に蝶に変り、蝶は最後に極く小さい軍服姿....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
大豆《だいず》にはくちかきむしの成虫がうざうざするほど集まった。麦類には黒穂の、
馬鈴薯《ばれいしょ》にはべと病の徴候が見えた。虻《あぶ》と蚋《ぶよ》とは自然の斥....
「星座」より 著者:有島武郎
けたいんです。学校のラボラトリーでやっている実験ですが、五升芋《ごしょういも》(
馬鈴薯《ばれいしょ》の地方名)から立派なウ※スキーの採《と》れる方法に成功しそう....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
まず溝を穿《うが》ちて水を注ぎ、ヒースと称する荒野の植物を駆逐し、これに代うるに
馬鈴薯《じゃがたらいも》ならびに牧草《ぼくそう》をもってするのであります。このこ....
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
たる家庭的の仕事――コーヒーをいれたり、ベッドのシーツを敷きなおしたり、それから
馬鈴薯の皮をむいたりするようなことで曇らせるのは、世界の学術のためにたいへんな損....
「親子」より 著者:有島武郎
てあたりは静まり切っていた。基石の底のようだった。ただ耳を澄ますと、はるか遠くで
馬鈴薯をこなしているらしい水車の音が単調に聞こえてくるばかりだった。 父は黙っ....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
ったものでしょうね」 「それア相当なもんですなア」と副園長が横合から云った。 「
馬鈴薯、甘藷、胡羅蔔、雪花菜、※、藁、生草、それから食パンだとか、牛乳、兎、鶏、....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。 ◯岡東浩君来る。ツナ缶、飴、化粧用クリームを貰う。うちからはねぎ、にんじん、
馬鈴薯、かぶを少し分ける。徹ちゃんの置いていってくれた角壜のサントリー・ウイスキ....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
行く時は、握飯をつくって、とびだしてしまう。平常は十時ごろになると、誰かが宿屋へ
馬鈴薯か豆腐、ねぎを買い出しに行ってくる。石川はむやみと
馬鈴薯が好きだ。家では、....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
で、私は黙ったまま座を譲ったが、彼は動こうとはしなかった。船員が食うのであろう、
馬鈴薯と塩肉とをバタで揚げる香いが、蒸暑く二人に逼った。 海は依然として、ちゃ....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
レルの異るところは前者は伊太利風のマカロニかスパゲチを付け合せとして居り、後者が
馬鈴薯を主な付け合せとしていることで、そこに両本家の特色を表わしている。....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ともある。 よく雛形を持ち出して説明をした。雛形は紙や木で作ったこともあるが、
馬鈴薯を切って作ったこともある。 ファラデーの一生は冒険もなく変化もない。年と....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
川端を歩いていると、釣師が一人柳の木の下に眠っていた。正午だった。鋤が一丁、傍の
馬鈴薯畑の中に、まるで故意に置いてあるような按配に突立っていた。 私はそれを抜....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
火にかける、飯が出来たらそれを深い水桶にあけて、その跡へは味噌をとき、皮もむかぬ
馬鈴薯を入れて味噌汁をつくる。私の好奇心は、宗忠の為事に少からぬ興味を覚えた。 ....