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馬食
「馬食〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬食の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
来ないほど、船が、凄《すさ》まじくロオリングするなか、ぼくは盛《さか》んに、牛飲
馬食、二番の虎《とら》さんや、水泳の安《やす》さんなんかと一緒《いっしょ》に、殆....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
餅菓子が出た。それを食ってしまうと、こんどはちょっとした肴に酒が出た。本当の牛飲
馬食だ。もともとあまり酒は飲めない僕も、みんなの勢いに駆られて、多少の盃を重ねた....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
式道徳にまで高められるのである。カフェーに特有なこの享楽主義を唯物論(?)(牛飲
馬食獣欲主義)の一種と見るならば、この道徳は更に哲学的基礎づけにまでさえ高められ....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
売りだした。現物の俸禄米を持てあました役人は、これを二束三文に売りはらって、痛飲
馬食して持てはやされた。そして、一層目ざとい商人はいち早く遊女屋を営んだ。それが....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
世が出来る理窟故ますます感心する。晋の司馬休、敵に殺さるべきを一向気付かず、その
馬食事をやめて鞍《くら》に注目するを見て乗り試むるとすなわち急に十里|奔《はし》....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
、東洋は精神的な霊による活動をするという対立である。西洋は物質主義(唯物論=牛飲
馬食主義)だが東洋は精神主義だというわけである。之が東洋の「現実」である。
「茲....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
の上へはじかれて、のびている。ミゾオチにストレートをくらったのである。年来の牛飲
馬食で、巨体のくせに胃のもろいこと話にならない。小娘の一撃だけでアッサリとノック....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
★ 「胃袋を大切にしなさい。胃袋を。大学をでる。役人になる。一週五回以上の鯨飲
馬食に耐えねばならぬ。頭は必要ではない。中国、ニッポン、朝鮮。主として胃袋のぜい....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
いっぱいに並んでいた。眼まぐるしく飛ぶは盃で、無茶苦茶に動くのは箸であった。牛飲
馬食という言葉は、彼らのために出来ているようだ。 「どうやら最近赤格子めは、散在....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
ってしまった。お光さん、ちっともお前やらねえじゃねえか、遠慮をしてねえでセッセと
馬食ついてくれねえじゃいけねえ」と言いながら、手を叩いて女中を呼び、「おい姐さん....