馬鹿囃子[語句情報] » 馬鹿囃子

「馬鹿囃子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬鹿囃子の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
そうに酔って騒いでいた連中が、慌てて立ったり坐ったりしている。今まではやしていた馬鹿囃子も、息のつまったように、ぴったり止んでしまった。そうして、ただ、がやがや....
三四郎」より 著者:夏目漱石
降参して、もう歌《うた》はやめる、その代り何か楽器を習おうと言いだしたところが、馬鹿囃子《ばかばやし》をお習いなさらないかと勧めた者があってね。大笑いさ」 「そ....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
終グズグズして、判断力や決断力の鈍った人なぞにも多く見受けられるようであります。馬鹿囃子 ――鼻の動的表現(四) 昔から認められている「鼻の表現....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
神楽師といえば、われわれの頭にまずうつってくるのは、二十五座とか、十二神楽とか、馬鹿囃子《ばかばやし》とかいったようなものですが、あなた方は、そんな種類の人とは....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を以てする――門弟の道六に対しても、子分のデモ倉、プロ亀らに対しても、お出入りの馬鹿囃子に対しても、野幇間《のだいこ》の仙公に対しても、その通り、例外というもの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はダクを打って歩いていたが、その足がようやく興に乗じて急になる時分に、帆柱の下で馬鹿囃子《ばかばやし》が湧き上りました。 これは多分、木更津方面の若い衆が、江....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
かと思えば、つづいてそこへ太鼓を幾つも幾つも担ぎあげさせました。 この連中は、馬鹿囃子《ばかばやし》をする連中であります。どこから頼んで来たか知れないが、わず....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
あ、また乃公《おれ》の出る幕になった」 そこで近辺に住む子分たちに触れを廻し、馬鹿囃子《ばかばやし》の一隊を狩集め、なお有志の大連を差加えて小金ヶ原へ乗込み、....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
である、東京に居た弥之助は町のお祭を歩いて、それまでは提灯《ちょうちん》であった馬鹿囃子《ばかばやし》の屋台に電燈が点けられたのを見て劃期的に感心した、 「お祭....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
をまざまざと見せられる感じではないか。 お通夜の晩に、お経の代わりに二十五座の馬鹿囃子をやってくれと頼んで死んだのも、この圓遊だった。――その遺言はさっそくに....
伝通院」より 著者:永井荷風
さんというのは、女髪結《おんなかみゆい》の亭主で大工の本職を放擲《うっちゃ》って馬鹿囃子《ばかばやし》の笛ばかり吹いている男であった。按摩《あんま》の休斎《きゅ....
日和下駄」より 著者:永井荷風
聞いている。 無邪気でそしてまたいかにも下賤《げす》ばったこれら愚民の習慣は、馬鹿囃子《ばかばやし》にひょっとこの踊または判《はん》じ物《もの》見たような奉納....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
助さん」 丈「イヤ、これは喜代松さん、船頭は何処へ往っただな」 喜「船頭は曲金へ馬鹿囃子の稽古に往っただアよ」 丈「それは困ったが、お前船を漕ぐ事が出来るかえ」....
山の人生」より 著者:柳田国男
が乙を誘い、また丙の感じを確かにしたのかも知れぬ。東京あたりの町中でも深夜の太鼓馬鹿囃子、或いは広島などでいうバタバタの怪、始めて鉄道の通じた土地で、汽笛|汽鑵....