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「馬鹿話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬鹿話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カインの末裔」より 著者:有島武郎
ていた。与十と鼎座《ていざ》になって三人は囲炉裡をかこんでまた飲みながら打解けた馬鹿話をした。仁右衛門が自分の小屋に着いた時には十一時を過ぎていた。妻は燃えかす....
小さいアルバム」より 著者:太宰治
は無い。 調子づいて、馬鹿な事ばかり言いました。あなたともあろうものが、あんな馬鹿話をなさるのはおよしなさい、お客様に軽蔑されるばかりです、もっと真面目なお話....
虚構の春」より 著者:太宰治
理由で、禁酒を命じられ、つまらないので、三時間位、白い壁の天井を眺めながら、皆の馬鹿話を聞いていました。それから御得意に挨拶に行き、会員、主任のうちに呼ばれて御....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
せんか」 「御蔭様で……」 「せんだって家《うち》へ見えた時などは皆《みんな》と馬鹿話をして、だいぶ愉快そうでしたが」 「へええ」これは仔細《しさい》らしく感心....
行人」より 著者:夏目漱石
ょうちん》しているね」と云ったぎり話頭を転じて、他《ほか》のものと愚にもつかない馬鹿話を始め出した。自分は自分の前にある茶碗の中に立っている茶柱を、何かの前徴の....
党生活者」より 著者:小林多喜二
うだし、女のいる喫茶店にはたゞお茶をのんで帰ってゆくという客ではなく、女を相手に馬鹿話をしてゆく連中が多かった。それに一々調子を合わせて行かなければならない。そ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
であるので、村の若い者たちはそこをいい遊び場所にして、毎晩のように寄りあつまって馬鹿話に夜をふかすばかりか、悪い手慰みなどもするという噂であったが、主人の茂右衛....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
身を摺《す》りつけて、中の様子を伺っていると、数多《あまた》の折助が、遠慮のない馬鹿話をしたり高笑いをしたりするのがよく聞えましたけれど、女の声としては更に聞え....
獄中生活」より 著者:堺利彦
運動は一日中の一大愉快で、雨の三日もつづいた揚句は殊にそうだ。 運動後はまた、馬鹿話やらいねむりやらで夕方になる。「もう何時だろう」「今の看守の交代が四時半だ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぎで熱燗《あつかん》を注文して飲みました。 ここでは前からガヤガヤと折助連中が馬鹿話をしておりましたから、新たに逃げ込んだ三人の話し声も、それに紛《まぎ》れて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もの》、代言人、物事に熱くなる性《さが》、乳母《うば》、それに猥褻《わいせつ》な馬鹿話、くだらぬ妄想《もうそう》は、すべて運星のめぐりに邪魔をいたします……さあ....
北斗帖」より 著者:違星北斗
ゝな 淋しい事を忘れる様な 金ためたたゞそれだけの人間を 感心してるコタンの人々馬鹿話の中にもいつか思うこと ちょい/\出して口噤ぐかな 情ない事のみ多い人の世....
接吻」より 著者:神西清
たり、思わせぶりに肩を揺すぶって見せたりなどしていた。彼がどうやら何か頗る面白い馬鹿話でもやっているらしい証拠には、相手の金髪令嬢はまあお附合いに聴いていて上げ....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
のこと源右衛門が、表の本家の米屋の店に腰をかけて、息子や番頭を相手に楽隠居らしい馬鹿話をつづけていると、息子の源七が、ふと何か、思い出したように、うしろを向いて....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
メフィストフェレス いらなくても、詩人が出て来て、 あなたの栄華を後世に伝えて、馬鹿話で 馬鹿の真似をさせるように、人をおびくでしょう。 ファウスト と....