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「馮河〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馮河の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
未帰還の友に」より 著者:太宰治
かった。やはり、菊屋に行くより他は無い。少からず、てれくさい思いであったが、暴虎馮河《ぼうこひょうか》というような、すさんだ勢いで、菊屋へ押しかけ、にこりともせ....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
と感じた。 陳長財は、射撃されたいきさつを説明した。それから、 「こんな暴虎馮河の曲芸は、やめとく方が利口じゃないでがすか。」と、止めた。「今度ア、なかなか....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ように見て、 「わしはいつぞや、八幡境内で、油断のう進めとはいうたが、しかし暴虎馮河《ぼうこひょうが》こそつつしむべきだ。第一、今も言う通り、今夜この二人を合せ....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
部は卑怯だ。かまわぬ、つづけ!」と式部の手のゆるんだすきを見て駒に一鞭あて、暴虎馮河、ざんぶと濁流に身をおどらせた。式部もいまはこれまでと観念し、 「それ! 若....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
太郎などをいやに賞《ほ》める奴があるが、要するに、あれは分別臭い利口者だよ、暴虎馮河《ぼうこひょうが》のできる男でもなければ、身を殺して仁を為せる男でもない。そ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
います。 いかに胆吹王国といえども、これだけの実力を以て大軍に向うなどは、暴虎馮河《ぼうこひょうが》の至りです。よし、それに相当る大軍を保持していたからにして....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
時は吾人《ごじん》のまさに騎虎《きこ》の行動を倣《なら》うの時なり」 と。暴虎馮河《ぼうこひょうが》の徒《と》には孔子《こうし》は与《くみ》せずといったが、世....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
うというは、先般の負戦に負腹たて、無二無三に仕掛くるものと存じまする。謂わば暴虎馮河の勇、何程のことがござりましょう。それに反しましてお味方の勢は、勝に乗りまし....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
られましょうか。 いやいや。往って艱難辛苦を倶にします。 上の人々 暴虎馮河だ。 死ぬるが命か。 童子 でも行かなくては。 もうわたしの羽が広が....