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馳せ下る
「馳せ下る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馳せ下るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
元は袋のなかの鼠である。丘上で信長馬から下りて斬り込むかと議すると森可成馬のまま
馳せ下るがよろしいと答えたが、丁度昼頃になって風雨がやや静ったのを見計って、一度....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
る聞こえる!」 「ソレそっちへ追いかけろ!」 つづいて木を分け草を分け、大勢の
馳せ下る音がした。一ツ橋家の武士達であろう。馬の蹄の鳴る方へ、追っかけて行くもの....
「多神教」より 著者:泉鏡花
金色の機の梭、一具宙を飛落つ。一同|吃驚す。社殿の片扉、颯と開く。 巫女 (階を
馳せ下る。髪は姥子に、鼠小紋の紋着、胸に手箱を掛けたり。馳せ出でつつ、その落ちた....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
誤れば、平軍の中へ、わざわざ、身を捨てに入るようなものである。この坂道を、そぞろ
馳せ下る思いはどうだったろう。その朝の彼の眉は。彼の姿は。そして暁の下に、敵を見....