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駁論
「駁論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駁論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ろか、あれは心理学者ミュンスターベルヒに、いやハーバードの実験心理学教室に対する
駁論なんだよ。ああいう大袈裟な電気計器や記録計などを持ち出したところで、恐らく冷....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
なすわざで、その紀行文を書くのは、つまらぬことなんだそうだ。私も黙っていられず、
駁論を同誌に寄せて、人の仕事にまで干渉して「これはつまらぬことだろう」とは「つま....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
る自分なのに、之は一体どうした訳だろう? 最も原始的なカテキズム、幼稚な奇蹟|反
駁論《はんばくろん》、最も子供|欺《だま》しの拙劣な例を以て証明されねばならない....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
以上現実批判なしにあり得ないことを警告しつづけて来ている一部の進歩的作家に対する
駁論、否定にある。そして、先頃までは、すべての文学論議が常に知識人中心に扱われて....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
しくない女性に対する態度に憤然として、彼は、長年に亙って極めて詳細な「女大学」反
駁論を準備した。そして明治三十二年つまり日本に女学校令というものが出来た年になっ....
「C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
。 ――○―― こちらの婦人の体力の豊かである事は、一言の
駁論も許されません。 彼女等は、思いのままに延びた美くしい四肢の所有者であり、....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
それは、実に不愉快な事業で、私達も、その必要に迫られたくはないのです。』 この
駁論が作用して、一時彼女に、外套をぬぐことを中止させたらしかった。 すると、そ....
「省察」より 著者:デカルトルネ
お願いしたが、右の問題について私が触れたことがらに関して、二つしか注目に値いする
駁論は出なかった。この
駁論に対して私はここで、右の問題のさらに厳密な説明を企てる....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
った。まもなくこれをもやめた。この年「経済学と正義、プルードンの経済学説の吟味と
駁論」(〔L'Economie politique et la justice.....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
彼らはその余剰生産物の代償を得なければ分配しないであろう、と。そこでこれに対する
駁論としては、次の如く云われるであろう、すなわち、これは非常に遺憾なことである。....
「日記」より 著者:宮本百合子
イボリーと、雑誌二つ来る。「ト研究」の中の、鑓田芳花と云う人の論は、妙な、一寸反
駁論をかきたくなるようなものであった。 七月七日(土曜) 「哲学概論」並びに「綱....
「或る探訪記者の話」より 著者:平林初之輔
士を擁護する与太新聞も出てくるというしまつだった。 ところが専門家側では博士の
駁論《ばくろん》を見て、あっけにとられてしまったものだ。実験を唯一の生命とする医....
「二つの文学論」より 著者:平林初之輔
て最近には、生田長江氏の左翼の諸作品に対して加えた批評とそれに対する片岡鉄兵氏の
駁論(ともに『読売新聞』所載)および川端康成氏の『文藝春秋』二月号の時評等の対立....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
成を見るに至ったものであることの前提の下に、所謂非再建論に対して素人の無鉄砲なる
駁論を発表したのであった。しかもその論鋒が甚だ鋭利にして、文辞辛辣を極めたもので....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
れヤソ教にあらずの攻撃をきたし、一方よりは理学者、哲学者より、これ真理にあらずの
駁論を招き、孤軍両敵の間に介立し、四面援声をなすものを見ず。その欧米諸州に振るわ....