»
駄
「駄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駄の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
「そう云えば繃帯していたようだね。」
「イイナはあの晩ホテルへ帰ると、……」
「
駄目《だめ》だよ、君、それを飲んじゃ。」
僕はT君に注意した。薄い光のさしたグ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
したまま、僕ら五人に宣言しました。(実はひとりと四匹《しひき》とです。)
「もう
駄目《だめ》です。トック君は元来胃病でしたから、それだけでも憂鬱《ゆううつ》にな....
「彼」より 著者:芥川竜之介
僕等に挨拶《あいさつ》した。
「さようですか? では皆さんによろしく。どうもお下
駄《げた》も直しませんで。」
僕等はもう日の暮に近い本所の町を歩いて行った。彼....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
好《い》い。」!)
「『虞美人草《ぐびじんそう》』は?」
「あれは僕の日本語じゃ
駄目《だめ》だ。……きょうは飯《めし》ぐらいはつき合えるかね?」
「うん、僕もそ....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
。半之丞はこの独鈷の前にちゃんと着物を袖《そで》だたみにし、遺書は側《そば》の下
駄《げた》の鼻緒《はなお》に括《くく》りつけてあったと言うことです。何しろ死体は....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ながら、
「何か面白い話でもありましたか。」
「いえ。不相変《あいかわらず》の無
駄話ばかりでございます。もっとも先刻、近松《ちかまつ》が甚三郎《じんざぶろう》の....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
、パナマ帽をかぶった賢造は、こちらへ後《うしろ》を向けたまま、もう入口に直した足
駄《あしだ》へ、片足下している所だった。
「旦那《だんな》。工場《こうば》から電....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
帳簿をとざしたと思うと、前よりも一層驚いたように年とった支那人へ話しかけた。
「
駄目《だめ》です。忍野半三郎君は三日前《みっかまえ》に死んでいます。」
「三日前....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
たまま、かなり大声《おおごえ》に返事をした。
「哀《あわ》れっぽい声を出したって
駄目《だめ》だよ。また君、金《かね》のことだろう?」
「いいえ、金のことじゃあり....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
早く逃げましょう」 妙子はまだ夢現のように、弱々しい声を出しました。 「計略は
駄目だったわ。つい私が眠ってしまったものだから、――堪忍して頂戴よ」 「計略が露....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
の屡なるに依るなり。 六、おのれの作品の評価に謙遜なる事。大抵の作品は「ありゃ
駄目だよ」と云う。 七、月評に忠実なる事。 八、半可な通人ぶりや利いた風の贅....
「初雪」より 著者:秋田滋
。 「巴里へ行く? そりゃアまたどうしてだい? 巴里へ何をしに行こうッてんだい?
駄目だよ、そんなことを云っちゃ――。飛んでもないことだよ。ここにこうしていりゃア....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
悟を極しならんと身を潜まして窺うに、幾度か欄干へ手をかけて幾度か躊躇し、やがて下
駄を脱ぎすつる様子に走り倚りて抱き留めたり。振り放さんと※けば、「さようでもあろ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
政は引きつづいて悪いので、ファラデーも実験費を出来るだけ節約し、半ペンスの金も無
駄にしないように気をつけていた。 それでも一八三一年には、電磁気感応の大発見を....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
つのり、手綱をぐいっとばかり反対側にひき、他方の足で力いっぱい蹴とばした。それも
駄目だった。馬が飛びあがったのは事実だが、今度は道の向う側の茨やはんの木のしげみ....