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「駄法螺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駄法螺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
面憎《こづらにく》く感じ出した。酔っているのは勿論、承知している。が、いい加減な駄法螺《だぼら》を聞かせられて、それで黙って恐れ入っては、制服の金釦《きんボタン....
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
世界大皮相全集 現代人真似全集 現代大衆文盲全集 日本愚筆全集 誤字誤訳全集駄法螺宣伝全集 見本立派全集 内容空疎全集 旧版丸抜全集 粗製濫造全集 盲目....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
の基でした。役附を願うには何かの芸を申立てなければならないが、その申立ての一芸が駄法螺を吹くと云うのでは、あまりに人を馬鹿にしている、怪しからん奴だと組頭も一時....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
う流祖伝に記してあるが、そういう人物であったればこそ、上杉謙信を向こうへ廻わし、駄法螺を吹くことも出来るのである。 ある日卜伝が草庵の中で兵書の閲読に耽ってい....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
この自称飛行家は奇妙な事に支那そば一杯と、老酒《ラオチュー》いっぱいで四五時間も駄法螺《だぼら》を吹いて一円のチップをおいて帰って行く。別に御しゅうしんの女もな....
冥土行進曲」より 著者:夢野久作
かれないように横浜の天洋ホテルでお眼にかかったのです。あの時に申上げたのは皆私の駄法螺だったのですが……」 「エッ駄法螺。あれはみんな嘘で……」 私は又暗い気....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
。 『ええ、ろくでもない、幾世紀もかかって仕上げたような顔をしているが、その実、駄法螺《だぼら》だ、荒唐無稽だ!』こうした考えが彼の頭を掠《かす》めた。 「ああ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
味《いやみ》たらしい、下等なものであって、外国的な調子をもってるように思われる、駄法螺《だぼら》や穿《うが》ちや露骨や機知などの混和だった。彼らは皮肉であって滑....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
耳傾けた。 それが銀之丞には面白かった。もちろん彼の説などは、拠りどころのない駄法螺なので、それをいかにももっともらしく、真顔を作って話すというのは、どうやら....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
った。話の序でだから、この一部をそこへ挿むことにしよう。 ――もともと出鱈目と駄法螺をもって、信条としている彼の言ゆえ、信ずるに足りないが、その言うところによ....
錬金詐欺」より 著者:小酒井不木
るから、十八世紀の而も上流の人々を欺くのは比較的容易であっただろうと思う。彼等の駄法螺は大隈伯(侯と書いた)などが十人寄ったとて叶うものではなかった。サン・ゼル....
香熊」より 著者:佐藤垢石
人のところへ押しかけて行き、君、羆をいつ捕ってくるのだい。先日の話は嬉しがらせの駄法螺だろう。常識で考えてみても分かるが、あの狂暴な羆がちょいとのことで、君らの....
海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
理屋というのは一両年前まで、手前どもでは本場の下関から材料を取り寄せています。と駄法螺を吹いたものだが、今日ではそんな言葉に騙される人はあるまい。 瀬戸内海で....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
純然たる事業家であった。こういう人物の習いとして、苦しい懸け引きの必要上、大仰な駄法螺を吹いたこともあった。他人に対して誠意を欠くこともあった。それを一々かぞえ....
山の人生」より 著者:柳田国男
お進んでは山本勘助の智謀、川中島の合戦のごとき、今日の歴史家が或いは小幡勘兵衛の駄法螺だろうと考えている物語までを、事も細かに叙述するを常とした。単に人を悩ます....