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「駄荷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駄荷の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
人だよ、此の前荷い馬へ打積んで、お前ん処の居先で話をしていると、父さまが入り口へ駄荷い置いて気の利かねえ馬方だって、突転ばして打転ばされたが、中々強い人で、話い....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
来問屋場を通過する荷物の貫目にもお定めがあって、本馬一|駄二十貫目、軽尻五貫目、駄荷四十貫目、人足一人持ち五貫目と規定され、ただし銭差、合羽、提灯、笠袋、下駄袋....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
道中するもののだれもが心得ねばならない荷物貫目の掟である。本|駄賃とはこの本馬(駄荷)に支払うべき賃銭のことで、それを二つ合わせて三つに割ればすなわち軽尻駄賃と....
縮図」より 著者:徳田秋声
言っているというのであった。 均平は少し退屈を感じ、玄関をおりて外へ出てみた。駄荷馬などの砂煙をあげて行く道路を隔てて谷の向うに青い山がそそり立ち、うねった道....
」より 著者:徳田秋声
ると、さらに東京の場末にあるような、かなり小綺麗な通りが、どこまでも続いていた。駄荷馬や荷車が、白い埃の立つその町を通って行った。人力車も時々見かけた。町の文明....
石狩川」より 著者:本庄陸男
《ふる》い、ふりかぶるのは刀ではなくて鉞《まさかり》であったり、銃をかつぐ肩には駄荷をのせていても、心はこの一挙手一投足に清冽《せいれつ》な熱情をこめていた。生....