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「駅亭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駅亭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カインの末裔」より 著者:有島武郎
の群の噂をしていた。捲《ま》き上《あ》げようとして這入り込みながら散々手を焼いて駅亭から追い立てられているような事もいった。 「お前も一番乗って儲《もう》かれや....
運命」より 著者:幸田露伴
ゝにおわせ、臣はみずから処する有らんと申す。人生の悲しきに堪えずや有りけん、其夜駅亭にみずから縊れて死しぬ。夏、帝白龍庵に病みたもう。史彬、程亨、郭節たま/\至....
」より 著者:岡本綺堂
舎を見わたせば梅、桜、彼岸ざくら、李の花、枝をまじえて、春のなかばの心地せらる。駅亭に小道具をひさぐもの多し。膳、椀、弁当箱、杯、曲物など皆この辺の細工なり。駅....
西航日録」より 著者:井上円了
るような中を行くのであった。) 七月一日、セントポール駅に宿して、 行尽湖西幾駅亭、法爾城畔客車停、朝来暑気如三伏、雷声忽過天地青。 (湖の西に位置するいくつ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
とく広がり、わが身はそうした濃い緑のけぶるような中を行くのである。) 行尽湖西幾駅亭、保羅城畔客車停、朝来暑気如、雷雨一過天地青。 (湖の西にあるいくつかの駅を....
遠野物語」より 著者:柳田国男
道なるが故に民居の来たり就ける者少なきか。遠野の城下はすなわち煙花の街なり。馬を駅亭の主人に借りて独り郊外の村々を巡りたり。その馬は黔き海草をもって作りたる厚総....