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駅売り
「駅売り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駅売りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
いうくだらない生活を既に一年ちかく続け、自分の漫画も、子供相手の雑誌だけでなく、
駅売りの粗悪で卑猥《ひわい》な雑誌などにも載るようになり、自分は、上司幾太(情死....
「今日の文学の諸相」より 著者:宮本百合子
家の文章が、その部分を切って、名をかくして人に読ませたら、おそらく読まされた者は
駅売りのパンフレットのような種類の文章の中の数行を読まされたのだと思うに相違ない....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
関係を有つものであることは推定していい点だろう。尤も近時の出版界の新しい現象は(
駅売り又は頒布用の)パンフレットの洪水である。之は言論の強圧に対する反作用として....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
直ぐにナポリ行きへ乗換える人や、朝だちの旅客のために、プラットフォウムには、
駅売りの呼び声が縦横に飛び交していた。 あっか・みねらあれ! あらっち・まんだり....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
あって、「東京講演会」と書いてあったのにね。講演の速記と、その原稿を再生させて、
駅売りパンフレットをこしらえて、幾人かの男が生計を営んでいたのでした。森長さんに....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
が低いから下流では食えないはやも相当の味に食えるのである。 水上温泉の旅館と、
駅売りの弁当では、はやの焼き枯らしを、煮びたしにして客に出したところが、大そう歓....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
、専ら私のためだったことが、頷かれた。 車が旭川駅へ入ると、森山は駅弁や蕎麦や
駅売りのかん酒など一抱え買い込んできた。ながい停車時間で、まだあたりがざわざわし....