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駅長
「駅長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駅長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
。電車が停車しない前に、専務車掌の倉内銀次郎はヒラリとプラットホームに飛び降り、
駅長室に馳けこむなり、医者と警視庁とに電話をかけた。その間に電車は停り、美少女の....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
と抑えながら、これに和した。 「だが、毒瓦斯が来ると、この孔の中は駄目になるぜ。
駅長に云って、早く入口の鉄扉を下ろさせようじゃないか」会社の帰りらしい洋服男が、....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
のポケットへ深々と両手を突込んだまま人々の話に聞き入っていた頬骨の突出た痩ギスの
駅長が、被害者は、W駅の東方約三十|哩のH駅機関庫に新しく這入った機関助手である....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
であろう。 停車場はその土地の象徴であると、わたしは前に云ったが、直接にはその
駅長や駅員らの趣味もうかがわれる。ある駅ではその設備や風致にすこぶる注意を払って....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
難したのではないかとの疑念を起し、私の兄と友人に捜索を頼んだ。二人は若桜に行き、
駅長に話し、役場などを尋ねたり、若桜スキー場へも行ってみた。 そんなこととは少....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
城した。ついさきほど、張宗昌のために、優秀な機関車の都合をつけた、津浦線停車場の
駅長は、顧祝同を停車場と、無線電信局へうや/\しく案内した。直ちにそこは顧祝同の....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
えぎさえ雪に吸われ 静けさの中に 雪しきりに降る ああ夢に見し シベリヤの停車場
駅長室に入れば 燃ゆるストーブ こごえし身も心も 今はとけぬ 松方はいう 気持ち....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
細く水の糸を曳いて、魚の背とともに動く状を目に宿したのである。 「あれは、はあ、
駅長様の許へ行くだかな。昨日も一尾上りました。その鱒は停車場前の小河屋で買ったで....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
にも、しかも、中にも恐縮をしましたのは、汽車の厄に逢った一|人として、駅員、殊に
駅長さんの御立会になった事でありました。 大正十(一九二一)年四月....
「博物誌」より 著者:岸田国士
の上に乗って歩いている。白鳥と、その様子ぶった鉛の頸。駝鳥。雛鶏の翼、役目重大な
駅長のような帽子。ひっきりなしに肩を聳やかしている鸛(しまいに、その科はなんの意....
「火の扉」より 著者:岸田国士
る方法はないものか、と、もうじつとしてはいられなくなる。人波をかき分けて、彼女は
駅長室へ飛びこむ。そして、今夜の大阪行と連絡する下り列車の時間をたずねた。その列....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
の芸者が歌を唄うのが専門であるらしい。楽器を演奏するのは男の役目らしい。ここへは
駅長さんも一緒に来てくれた。大体
駅長さんはその土地、土地のいろいろな状況に通じた....
「薬前薬後」より 著者:岡本綺堂
であろう。 停車場はその土地の象徴であると、わたしは前にいったが、直接にはその
駅長や駅員らの趣味もうかがわれる。ある駅ではその設備や風致に頗る注意を払っている....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
話すようになったです。すると下僕は非常な疑いが起ったものと見えて向うの方へ行って
駅長の奥さんに尋ねる。「ありゃ一体どこのお方か。」「あれはジャパン・ラマだ。」「....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
漁のお話でも致させたいと思いますから。」と、札幌の鉄道局。 ピーと、玩具人形の
駅長さんの呼子が鳴った。 片手を一の字。 汽車が駛る。 あ、紅葵だ、 あ....