駆歩[語句情報] » 駆歩

「駆歩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駆歩の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
堺事件」より 著者:森鴎外
てあった隊旗を奪って駆けて往った。 両隊長は兵卒を率いて追い掛けた。脚の長い、駆歩に慣れたフランス人にはなかなか及ばない。水兵はもう端艇に乗り移ろうとする。こ....
破落戸の昇天」より 著者:森鴎外
夜道を行く。遠く遠く夜道を行く。そのうちに彼誰時が近くなった。その時馬がたちまち駆歩になって、車罔は石に触れて火花を散らした。ツァウォツキイは車の小さい穴から覗....
黒百合」より 著者:泉鏡花
太一人、行儀をしつけるものもなし、居まわりが居まわりなんで、鼻緒を切らすと跣足で駆歩行く、袖が切れれば素裸で躍出る。砂を掴む、小砂利を投げる、溝泥を掻廻す、喧嘩....
ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
ウエシンゲンへどんどん引返した。時間は殆ど目分量で極めていて不安心だから、時には駆歩をした。 あるところに来ると家が二軒あって、そこで鶏が黄いろい家鴨の雛を育....