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駆虫
「駆虫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駆虫の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
り、国庫の収入増加すとも、一方には鳥獣絶滅のため害虫の繁殖非常にて、ために要する
駆虫費は田畑の収入で足らざるに至らん。去年十二月発表されたる英国バックランド氏の....
「乳房」より 著者:宮本百合子
ころがある。 僅か一日おいて、託児所からタミノがやられた。 ひろ子が子供らの
駆虫剤をもらいに診療所へ行ってかえって来たら、溝橋のところに二郎と袖子がこっちを....
「道標」より 著者:宮本百合子
を試みていない。――ほとんど、ずるずるに、こんどのことまで来ている。保がメロンの
駆虫用ガスの効果をしきりに研究していたことについても何一つ勘を働らかせないで。―....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
は知らなかった……しかし、それは多分馬酔木の葉を煎じ詰めただけの粗悪品で動植物の
駆虫用に製造したものと思うがね。私のはそれをもっともっと精製したもので、薄青い結....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り。フンボルトその一つを測量して五千百五十年を経たはずと断定した。その樹皮と葉を
駆虫剤とし、葉を乾かして痢病に用い、殊に汗を減ずるに使い、その木を網の浮きとする....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
て果実なり。大きさおよそ二分ばかり、緑褐色長円形をなす。一種強烈なる芳香を有し、
駆虫、※痰、健胃剤となる。また芳香を有するがため、嬌臭及び嬌味薬となる、あるいは....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
どもらはもう知ることが出来ない。 このごろは、ナフタリンだの何のと、種々様々な
駆虫剤が便利に手に入ることが出来るので、蚤なども殆どいなくなったけれども、そのこ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
と言うを遮《さえぎ》る妻君「オヤ薇と虫と何か関係がありますか」お登和嬢「ハイ薇は
駆虫《くちゅう》の功があります。薇の根からメンバエキスと申して大層強い
駆虫剤が取....