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駈けっこ
「駈けっこ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駈けっこの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碁石を呑んだ八っちゃん」より 著者:有島武郎
えた。八っちゃんの病気はもうなおっているのかも知れないと思った。けれども心の中は
駈けっこをしている時見たいにどきんどきんしていて、うまく口がきけなかった。 「お....
「カール・マルクスとその夫人」より 著者:宮本百合子
カールが肩車にのせ、もう一人の娘をW・リープクネヒトが肩車にのせ、息の切れるほど
駈けっこをする「騎兵遊び」はマルクス家専売の大人と子供の遊びであった。娘たちが大....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
愛らしく無邪気に見えた。 やがて、草原の末に、ベイカリの屋根が見えると、兄妹は
駈けっこを始めた。 新子は、準之助氏と並んで、それを見送りながら、歩調は変えな....
「決闘」より 著者:神西清
ヂェージダとアチミアーノフだけだった。二人は川向うで、きゃっきゃっ笑いながら追い
駈けっこをしている。 「諸君、早くしてくれ給え」とサモイレンコが二人に叫ぶ。 「....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
タンでしょうが、これは人間の他の生活に利用して相当有能な役割があって、その性能は
駈けっこよりもよほど複雑な役目を果す素質があるから、
駈けっこに用いるのはいささか....
「妻」より 著者:神西清
。一たいなんだって、難民たちが二人の争いの種になったのだろう。まるで私たちは追っ
駈けっこをしながら、知らぬ間に祭壇へ駈け込んで、掴み合いをはじめたようなものでは....
「四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
た。今考えると戸山ヶ原の附近であろう。富士山の形をした山のあるつつじ園で、私達は
駈けっこをした。晴れた空と咲き誇ったつつじと、競技場の紅白の幕が、今もなお明るく....