駈け降りる[語句情報] » 駈け降りる

「駈け降りる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駈け降りるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
た。秋天片雲無きの口にここへ来たのは没怪の幸いであった。帰りは下り坂を面白半分に駈け降りると、あぶなく滑って転びそうになること両三度、降りてしまったら汗が流れた....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
担いで降りるということが大体に於て素人には信じられないことなのだが、ここを一気に駈け降りる。ところがだね。降りきってしまうと、降りた姿で、つまり後向きのまま、に....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
測るのだそうだね。この熔岩が斜面を流れ落ちてくるのが毎秒四米ぐらい。人間が斜面を駈け降りると私のようなデブでも毎秒十米は越すだろうから、イヤ、デブは加速度によっ....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
続いて桝を飛び出した。そして案内女や桟敷番が驚いているのに目も呉れず一散に階段を駈け降りると、婦人が今しもアンチンヌ並木町に面した出口の処へ走って行く姿を認めた....
」より 著者:矢田津世子
鉢につまずいて転んだ。狭い階段を中途まで登っていた紀久子が「大丈夫かい」といって駈け降りると、膝をすりむいたらしい福は向うむきになって唾をつけていたが、紀久子の....
秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
えた。秋天片雲無きの日にここへ来たのは没怪の幸であった。帰りは下り阪を面白半分に駈け降りると、あぶなく滑って転びそうになること両三度。降りてしまったら汗が流れた....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
で居残らしで貰おうというのだ。危険な瀬踏も承知の前である、真っ先に私がブリッジを駈け降りると、続いて庄亮、その他のロッペン団員がおなじく斜めの飛沫で濡鼠になりな....