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駐在
「駐在〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駐在の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
幾度も事務所に行って早く広岡を退場させてくれなければ自分たちが退場すると申出た。
駐在巡査すら広岡の事件に関係する事を体《てい》よく避けた。笠井の娘を犯したものは....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
、自家が確定せし平時における一式の法則あり。交番を出でて幾曲がりの道を巡り、再び
駐在所に帰るまで、歩数約三万八千九百六十二と。情のために道を迂回《うかい》し、あ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
われております。ドイツ側はどうでありましたか。たしか去年の秋のことでした。トルコ
駐在のドイツ大使フォン・パーペンがドイツに帰る途中、イスタンブールで新聞記者にド....
「人間灰」より 著者:海野十三
メートルばかり行ったところに、例の庄内村というのがある。そこには村でたった一軒の
駐在所が、国道に面して建てられてあった。宿直の若い警官は伝説の西風に吹かれながら....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
その頃、東洋方面には、有史以来の険悪な空気が、渦を巻いていた。 わが日本の上海
駐在の総領事惨殺事件と、そのあとに続いた在留邦人の復讐事件とは、一と先ずお互の官....
「蠅男」より 著者:海野十三
しろ手配の自動車は山峡に落ちているのだから。 リンリンリンと電話が懸ってきた。
駐在所の警官が出た。 「ああ村松検事どのでございますか。はア帆村さんはいらっしゃ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
え給わんことを! ◯夕刻七時のニュース放送。「ソ連モロトフ人民委員は昨夜モスクワ
駐在の佐藤大使に対し、ソ連は九日より対日戦闘状態に入る旨の伝達方を要請した」由。....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
行に過ぎ、議論の多い規矩男の父の春日越後は、自然上司や儕輩たちに好かれなかった。
駐在の勤務国としてはあまり国際関係に重要でない国々へばかり廻されていた。 任務....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ラヂウム元帥は、そういう作り首に向って、会議を宣言したのだ。 「……只今、イネ州
駐在のゴールド大使より、非常警報が届いた。アカグマ国の軍隊は、続々集結している。....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
に発見され、大さわぎの一幕があったのち、附近の農業会の建物の二階へ収容せられた。
駐在所の警官から警視庁へ連絡があってそこで捜査第一課の出動となったわけであるが、....
「錦紗」より 著者:犬田卯
なしではしようあるめえから、とにかく何に使うばって、その銭はとっておけな。」 「
駐在所へだけは届けておこうかな。」 彼女はそう言いながら起ち上る拍子に畳の上の....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
どうしても四俵不足している。「やられた!」いまさらのようにびっくりして、村の巡査
駐在所へ自転車を飛ばした。 するとどうだろう、その途中、××屋という白米商の軒....
「秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
でると、境内に老杉多く、あわれ幾百年を経たかと見えるのもあった。石段の下に修善寺
駐在所がある。範頼が火を放って自害した真光院というのは、今の
駐在所のあたりにあっ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に至る。海抜二千尺の高地にあり、アプト式にて山を登る。二時間を要す。各国外交官の
駐在地にして、日本公使館もここにあり。藤田代理公使の歓迎をかたじけのうし、日本料....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
器視察のため欧州旅行の途中ベルリンに来られたとき、大使館武官の招宴があり、私ども
駐在員も末席に連なったのであるが、補佐官坂西少将(当時大尉)が五分間演説を提案し....