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駐在所
「駐在所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駐在所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
、自家が確定せし平時における一式の法則あり。交番を出でて幾曲がりの道を巡り、再び
駐在所に帰るまで、歩数約三万八千九百六十二と。情のために道を迂回《うかい》し、あ....
「人間灰」より 著者:海野十三
メートルばかり行ったところに、例の庄内村というのがある。そこには村でたった一軒の
駐在所が、国道に面して建てられてあった。宿直の若い警官は伝説の西風に吹かれながら....
「蠅男」より 著者:海野十三
しろ手配の自動車は山峡に落ちているのだから。 リンリンリンと電話が懸ってきた。
駐在所の警官が出た。 「ああ村松検事どのでございますか。はア帆村さんはいらっしゃ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
でると、境内に老杉多く、あわれ幾百年を経たかと見えるのもあった。石段の下に修善寺
駐在所がある。範頼が火を放って自害した真光院というのは、今の
駐在所のあたりにあっ....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ような心持で、手に握った原稿紙と死体の顔とをいつまでもぼんやりと見くらべていた。
駐在所の巡査も宿屋の者も、僕の説明を聴いて不思議そうに首をかしげていた。たしかに....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
に発見され、大さわぎの一幕があったのち、附近の農業会の建物の二階へ収容せられた。
駐在所の警官から警視庁へ連絡があってそこで捜査第一課の出動となったわけであるが、....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
った。 今から九年ほど前の出来事である。その頃、倉部巡査はこの町に近いある村の
駐在所に奉職していたが、ちょうど今夜のような細かい雨がしとしとと降る宵であった。....
「こま犬」より 著者:岡本綺堂
行って顔を洗っていると、兄が裏口の木戸からはいって来た。 「妙な噂を聞いたから、
駐在所へ行って聞き合せてみたら、まったく本当だそうだ。」 「妙な噂……。なんです....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
終りました。川上へ探しに出た宿の男もむなしく帰って来ました。宿からは改めて土地の
駐在所へも届けて出ました。夜はおいおいに更けて来ましたが、それでもまだ何処からか....
「錦紗」より 著者:犬田卯
なしではしようあるめえから、とにかく何に使うばって、その銭はとっておけな。」 「
駐在所へだけは届けておこうかな。」 彼女はそう言いながら起ち上る拍子に畳の上の....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
どうしても四俵不足している。「やられた!」いまさらのようにびっくりして、村の巡査
駐在所へ自転車を飛ばした。 するとどうだろう、その途中、××屋という白米商の軒....
「山椒魚」より 著者:岡本綺堂
けないうちに枕をならべて死んでしまった。こうなると、騒ぎはますます大きくなって、
駐在所の巡査もその取り調べに出張した。 女学生たちのゆう飯の膳に出たものは、山....
「五色蟹」より 著者:岡本綺堂
中がこっちの座敷へよびに来た。 遠泉君はすぐに起って、旅館の入口へ出てゆくと、
駐在所の巡査がそこに腰をかけて番頭と何か話していた。 「なにか御用ですか。」 「....
「秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
でると、境内に老杉多く、あわれ幾百年を経たかと見えるのもあった。石段の下に修善寺
駐在所がある。範頼が火を放って自害した真光院というのは、今の
駐在所のあたりにあっ....
「影」より 著者:岡本綺堂
人は内に入る。) おつや いらっしゃい。皆さんはどうして今頃……。 青年甲 実は
駐在所から頼まれてね。 青年乙 こっちの方へ捜索に来たんだ。 重兵衛 だれか家出....