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駐屯
「駐屯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駐屯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
かんちょう》
明治三十八年三月五日の午前、当時|全勝集《ぜんしょうしゅう》に
駐屯《ちゅうとん》していた、A騎兵旅団《きへいりょだん》の参謀は、薄暗い司令部の....
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
シア人の血が流れていた。 イワノウィッチが編入された、ワルシャワの守備の連隊が
駐屯していたワジェンキ王宮の近所には、パガテラという有名な遊園地があった。そこに....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
* 「なにか旨い物が食いたいなあ。」 そんな贅沢を云っているのは、
駐屯無事の時で、ひとたび戦闘が開始すると、飯どころの騒ぎでなく、時には唐蜀黍を焼....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
くことにした。 二百の荷担ぎ――それに、車や家畜をふくめた長蛇の列が、イギリス
駐屯軍の軍用電線にそうて、蟻塚がならぶ広漠たる原野を横ぎってゆく。土の反射と、直....
「鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
で、京都へ入る所に、東寺がある。東寺の十町ばかり手前の石橋の所まで来た時、東寺に
駐屯していた薩兵が鳥羽街道を下って来るのとぶっつかった。 両方とも殺気立ってい....
「パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
看護卒なりに、そういう自信があった。 彼等は、愉快な、幸福な気分を味わいながら
駐屯地へ向って引き上げて行った。 大隊長は、司令部へ騎馬伝令を発して、ユフカに....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
かっているのだ。これをどんどん進んでいくとうまくいけば、やがて、わが南極派遣隊の
駐屯しているところへ出られるかもしれないぞ」 「そうですか。そいつはいい。うまく....
「空襲警報」より 著者:海野十三
よ。S国の極東軍と来たら数年前の調べによっても、たいへんな数で、わが中国東北部|
駐屯軍の六倍の兵力を国境に集め、飛行機も一千台、ことに五トンという沢山の爆弾を積....
「穴」より 著者:黒島伝治
んの些細な、一小事件にすぎなかった。兵卒達は、パルチザンの出没や、鉄橋の破壊や、
駐屯部隊の移動など、次から次へその注意を奪われて、老人のことは、間もなく忘れてし....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
面白くないものだった。 船は江陰で碇泊した。で、僕は上陸した。江陰にも英国兵が
駐屯していて、戦争気分が漲っていたが、昔から風光明媚として、謡われるところだけに....
「マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
その墳墓は何者にも犯されずに保存されているのです。 なんでも七、八年前にここに
駐屯している英国の兵士たちの間にその話がはじまって、慾得の問題はともかくも、一種....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
北部地方におけるイギリス城砦の一つである、黒河河畔の街がチロオヌの軍に包囲され、
駐屯軍の旗色悪しという報告が来た。アイルランド総督の新任は、まだ行なわれない。こ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
すます露骨に現わしておるのであります。特に、日本独立後国連軍を無協定のまま日本に
駐屯せしめておるその外交の不手際を、断固糾弾しなければならぬと思うのであります。....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
隔いてぽつりぽつりと、それはバラック式の果敢ないものであった。以前に、国境守護の
駐屯兵が住むために急造したという小舎のままであるらしかった。東洋風の簡素なものだ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
勤務した後、漢口の中支那派遣隊司令部付となった。当時、漢口には一個大隊の日本軍が
駐屯していたのである。漢口の勤務二個年間、心ひそかに研究したことは右の疑問に対し....