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「駑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
しゃべ》れなくなったのを哀しむ。君も僕も差支《さしつか》えないとしても、聞く奴が馬《どば》なら君と僕の名に関る。太宰治は、一寸《ちょっと》、偉くなりすぎたから....
坑夫」より 著者:夏目漱石
あし》の上へ草鞋を穿《は》いた。緒《お》を踵《かかと》へ通してぐっと引くと、 「癡《どじ》だなあ。そんなに締める奴があるかい。もっと指《いび》の股を寛《ゆる》....
藁草履」より 著者:島崎藤村
てくる。 「やい戯※《じょうだん》じゃねえぞ。余程《よっぽど》、この馬は与太馬(馬《どば》)だいなあ。こんな使いにくい畜生もありゃあしねえ」 長い手綱を手頃....
運命」より 著者:幸田露伴
、 離会 豈偶なりと云はんや。 嗟予 蓬蒿の人、 鄙猥 林籔に匿る。 自から慚づ蹇の姿、 寧ぞ学ばん 牛馬の走るを。 呉山 窈くして而して深し、 性を養ひて ....
もの思う葦」より 著者:太宰治
a word という小題で、世人、シェストフを贋物の一言で言い切り、構光利一を馬の二字で片づけ、懐疑説の矛盾をわずか数語でもって指摘し去り、ジッドの小説は二....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
明を失したが、人の馬に乗って戸外を過ぐるものを聞いて、その蹄《ひづめ》の音で馬の《ど》と駿《しゅん》と、大と小と、形と容と、毛の色とを判断して、少しも誤らなか....
死刑の前」より 著者:幸徳秋水
力な石矢)もその末は魯縞(うすい布)をうがちえず、壮時の麒麟も、老いてはたいてい馬にも劣るようになる。 力士などは、そのもっともいちじるしい例である。文学・....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
手紙をよむことでもあったら、ユリは何という気の毒な、だらしなしと思うでしょうね。馬《どば》の尻に鞭が鳴っているようで。まあそれもいいわ。 御注文の本で、新本....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
しいのです。それが又一風変っていて、よさそうなこと丈並べましょうか、先ずわたしの馬的事務能力に欠くべからざる電話があります。主人が居りません。主人は女のひとで....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
じた。 辻《つじ》馬車と四輪の馬車と同じ運命《さだめ》の 浮き世にありてまた馬《どば》なりければ、 ああ畜生の一種なる馬のなみに この世を彼女は生きぬ。....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
り退《しりぞ》かせて、心的境遇に入らしむることも、これまた麒麟《きりん》老ゆるも馬《どば》に劣るに至らざる工夫《くふう》。木は根あればすなわち栄え、根|壊《や....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
。そして帽子を引掴んで頭に叩き載せ、足音も荒々敷く女中に送られて玄関を出た。 『畜生ッ』と門を出るや否や、ドーブレクの窓に向って叫んだ。『糞野郎! 悪党! 代....
三国志」より 著者:吉川英治
何の如く勤めてくれよ」 「畏れ多い御意を」 「否とか」 「滅相もない。ただ、臣の才、何の功もなく、いたずらに侍側の栄を汚すのみに終らんことをおそれまする」 「....
三国志」より 著者:吉川英治
昭はまことに賢人です。師傅の礼をとって、その言を貴ぶべきです。けれど、私は生来の鈍、いかんせん故人の寄託は重すぎます。ねがわくは、あなたの補佐として、私以上の....
三国志」より 著者:吉川英治
いま南方すでに定まり、兵甲すでに足る。まさに三軍を将率し、北中原を定む。庶わくは鈍を竭し、姦凶を攘除し、漢室を復興して、旧都に還しまつるべし。これ臣が先帝に奉....