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駝
「駝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
葉杖をついた癈兵《はいへい》が一人ゆっくりと向うへ歩いて行《ゆ》く。癈兵はいつか
駝鳥《だちょう》に変っている。が、しばらく歩いて行くうちにまた癈兵になってしまう....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
に残喘《ざんぜん》を保っていたが、大部分は博物《はくぶつ》の教科書に画が出ている
駝鳥《だちょう》の卵なるものと相違はない。最後に先生の風采を凡人以上に超越させた....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
は下《くだ》せぬこともない。わたしは馬政紀《ばせいき》、馬記《ばき》、元享療牛馬
駝集《げんきょうりょうぎゅうばだしゅう》、伯楽相馬経《はくらくそうばきょう》等の....
「或る女」より 著者:有島武郎
の上に古藤が油絵の具でＹ・Ｋと書いてくれた古トランクを引き出して、その中から黒い
駝鳥《だちょう》の羽のボアを取り出して、西洋臭いそのにおいを快く鼻に感じながら、....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
れで、どうぞ」 「ふん、まだどうも安心ならんが、まあ仕方がない」 と、客は、駱
駝に似た表情で、しきりにあたりの窓や扉や本棚の蔭を見渡し、 「……とにかく、これ....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
、ヒラムの船は三年に一度金銀や象牙や猿や孔雀を運んで来た。が、ソロモンの使者の駱
駝はエルサレムを囲んだ丘陵や沙漠を一度もシバの国へ向ったことはなかった。 ソロ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
私は自分の心を沙漠の砂の中に眼だけを埋めて、猟人から己れの姿を隠し終せたと信ずる
駝鳥のようにも思う。
駝鳥が一つの機能の働きだけを隠すことによって、全体を隠し得た....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
等しいことを知った（この値は約一五パーセント小さすぎる）。この二ヶ所の距離を、駱
駝を連れた隊商の旅行日数から推定し、それによって地球の円周を二五万スタディア（四....
「蠅」より 著者:海野十三
しょうか」 「卵というと……」 「先日、あちらからお持ちかえりになりました、アノ
駝鳥の卵ほどある卵でございますが……」 「ああ、あれか」と博士は始めて背後へふり....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
靴は初めて見た、』と暢気な観察をする小僮もあった。黒い髯で通る○○は露助然たる駱
駝帽を被って薄荷パイプを横啣えの外套の衣兜に両手を突込みの不得要領な顔をしていた....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
た。鶏の卵大の大きさから、家鴨の卵大の大きさとなり、それからぐんぐんふくらんで、
駝鳥の卵大の大きさとなり、それからまだまだふくれて、さあ飛行機の卵大の大きさとな....
「薬」より 著者:井上紅梅
の方へ流れ出した。 「いい匂いだね。お前達は何を食べているんだえ。朝ッぱらから」
駝背の五少爺が言った。この男は毎日ここの茶館に来て日を暮し、一番早く来て一番遅く....
「鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
を蒔けと勧めた。またしばしば仲密夫人に勧告して、蜂を飼え、鶏を飼え、牛を飼え、駱
駝を飼えとさえいうのだ。あとで果して仲密君の屋敷内に群鶏が雑居して庭じゅうを飛び....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
が煖炉の棚をかざり、その上には色さまざまな鳥の卵が紐に通してさげてあって、大きな
駝鳥の卵が部屋の中央にさがっていた。隅の食器棚はわざと開けてあるのか、古い銀の食....
「迷信解」より 著者:井上円了
実に適合せざりし話の比較的少なきは、大いに事情のあることと思う。その一例として駱
駝の見せ物の話を引用せんに、「ある地方の夏時の祭礼に、駱
駝の看板を掲げたる見せ物....