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駭
「駭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
一
先頃|大殿様《おおとのさま》御一代中で、一番|人目《ひとめ》を
駭《おどろ》かせた、地獄変《じごくへん》の屏風《びょうぶ》の由来を申し上げました....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
二
斉広《なりひろ》の持っている、金無垢《きんむく》の煙管《きせる》に、眼を
駭《おどろ》かした連中の中で、最もそれを話題にする事を好んだのは所謂《いわゆる》....
「毛利先生」より 著者:芥川竜之介
、毛利先生のそう云う方面に関してなら、何も丹波先生を待たなくとも、自分たちの眼を
駭《おどろ》かせた事は、あり余るほど沢山ある。
「それから毛利先生は、雨が降ると....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ポオ
ポオはスフィンクスを作る前に解剖学を研究した。ポオの後代を震
駭《しんがい》した秘密はこの研究に潜んでいる。
森鴎外
畢竟鴎外先生....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
相並びて互いに一歩を争いぬ。 そのとき車夫はいっせいに吶喊《とっかん》して馬を
駭《おど》ろかせり。馬は懾《おび》えて躍り狂いぬ。車はこれがために傾斜して、まさ....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
。するとスピードは充分五万キロは出ている」 五万キロ……という声に私はようやく
駭《おどろ》くべき事件に気がついてハッとした。恩師は今、ロケットのなかにおられる....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
節以下)、実に強き恐るべき言辞である、僅かに三十歳を越えたばかりの人の言辞として
駭くの外はないのである、イエスは茲に自己を人類の裁判人として提示し給うのである、....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
、向うから箸をのばして、星宮理学士の壺焼の中を摘もうとした。 「吁ッ、川波大尉」
駭いたように軍医はそれを遮った。「まだ栄螺は、こっちにもドッサリありますから、こ....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
の寝台の上に身を投げかけると、あたり憚らずオンオン泣き出した。その奇妙な泣き声に
駭いて、婦長が駆けつけてくる。朋輩が寄ってくる。はては医局の扉が開いて医局長以下....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
けに倒れ、もがいた手足をそのままに乱れ敷いていたのである。 いやが上の恐怖と驚
駭は、わずかに四五間離れた処に、鳥の旦那が真白なヘルメット帽、警官の白い夏服で、....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
は心に信じたので、騒ぐ状なくじっと見据えた。 「はい。」 「お迎に参りました。」
駭然として、 「私を。」 「内方でおっしゃいます。」 「お召ものの飾から、光の射....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
五尺の霧、ひらひらと立って、袖擦れにはっと飛ぶ。 「わっ。」 と云って、境は驚
駭の声を揚げた。 遮る樹立の楯もあらず、霜夜に凍てたもののごとく、山路へぬっく....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
でしょう? 医療器だと思って安心していたのが、俄然殺人器に転じてしまったのです。
駭いたのも無理がありません。 超短波メス――というのが生れたのは、それから間も....
「松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
室に至る、茶を煮て共に世事を談ず。君|広長舌を掉い無碍弁を恣にして頻に居士の耳を
駭かす。談偶文章と演説の利益に及ぶ。君破顔微笑して曰く、文章の利は百世の後に伝わ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を追求してたちまち敵を屈服せしむる殲滅戦略により、革新的大成功を収め、全欧州を震
駭せしめた。かくして決戦戦争の時代が展開された。 この殲滅戦略は今日の人々には....