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「駿州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駿州の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
が亡びるのが悲しくて告げに来たのだ」と云いもあえず消えてなくなった。 其他に、駿州の鎮守総社大明神に神使として目されていた白狐が居たのが、義元出発の日、胸がさ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
の空に聳えている。その西には釈迦岳が八坂峠を抱擁しながら峨ヶ岳の峰に続いている。駿州境には雨ヶ岳同じく竜ヶ岳が聳えていたが、大室山、長尾山、天神峠の山々を隔てて....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
起さした。君は医学を専門にして居たが、文芸を好み高山樗牛の崇拝者で、兄弟打連れて駿州竜華寺に樗牛の墓を弔うたりした。君の親戚が当時余の僑居と同じく原宿にあったの....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
せたかとおもうと、 「石川左近将監殿御壺一個、百潮《ももしお》の銘《めい》あり駿州千本松原にて」 と、サラサラとしたため終わった。 そして、片手に壺を握....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
ては困ります。この涼しさに元気づいて、半分は冗戯だが、旅をすれば色々の事がある。駿州の阿部川｜餅は、そっくり正のものに木で拵えたのを、盆にのせて、看板に出してあ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
、今川五郎氏親は中御門家と姻戚の好を結び、実隆の宗家なる三条大納言実望はしばらく駿州におもむいて、今川の客となり、遂にかの地に薨じた。この実望からも実隆に贈物の....
「開運の鼓」より 著者:国枝史郎
めでござる。全く他に私心はござらぬ――諸君のために某計るに、東照神君の英霊の在す駿州久能山に籠もられるこそ策の上なるものと存ぜられ申す。そこにて天下を窺わせられ....
「村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
嵩んでいる、背に腹は代えられぬ。小綺麗に生れたのが娘の因果、その娘のお種を連れ、駿州江尻在大平村から、義兄の長庵を手頼りにして、江戸へ出て来て今日で五日、義兄の....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
任侠的の精神など、日本海賊史のその中でも、三役格といわなければならない。産まれは駿州江尻在、相当立派な網持ちの伜で、その地方での若旦那であり、それが海賊になった....
「魔像」より 著者:林不忘
よほどの悪人だ。張扇《はりおうぎ》が高座から叩き出したところによると、この長庵、駿州江尻在《すんしゅうえじりざい》、大平村《おおひらむら》、松平靱負様《まつだい....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
は享保年間の火事で烏有に帰した。 雨に濡れた大名 家光は正腹であり、駿州大納言は妾腹であった。共に、同年同月同日の出生であったから、何れを正嗣にすべ....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
川の方が、太平洋に向いているにも拘わらず水温が低い。 まれに、平州に源を発する駿州の富士川、野州塩原の裏山から出る常陸の那珂川のように太平洋へ注いではいるが大....
「瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
たるに非ず、その挙を美としてその死を憐《あわれ》まざるに非ず。今一証を示さんに、駿州《すんしゅう》清見寺内《せいけんじない》に石碑《せきひ》あり、この碑は、前年....
「寒桜の話」より 著者:牧野富太郎
ラの先駆けをする。しかし東京では寒気のためにその花弁が往々傷められがちであるが、駿州辺のような暖地ではまことにみごとに開花する。 東京ではかの荒川堤に二、三本....
「迷信解」より 著者:井上円了
上州辺りの管狐、オサキもこれと同じことじゃ。『夜譚随録』と申す書物には、「管狐は駿州、遠州、三州の北部に多く、関東にては上野、下野に最も多し。上野の尾崎村のごと....