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駿河台
「駿河台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駿河台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
参りましたので、幸い午後からは授業の時間もございませんから、一しょに学校を出て、
駿河台下《するがだいした》のあるカッフェへ飯を食いに参りました。
駿河台下には、御....
「疲労」より 著者:国木田独歩
て、少し考えて「あすの朝早くしようじゃアないか。中西が来たとなれば、僕はこれから
駿河台《するがだい》の大将に会っておくほうがいいと思う。」 「なるほどそれはその....
「M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
。何でもかでも「撮ったが勝」です。いつか、日本で客死したルーマニア公使の葬式が、
駿河台のニコライ堂で行われた時でした。まだ若い美しい未亡人が、祈祷の最中に泣き崩....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
なことを考えながら、心のすきすきに嫂の頼み少ない感じが動いてならなかった、博士は
駿河台の某病院長である。自分は博士の快諾を得てすぐ引っ返したけれど、人力もなく電....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
時に、出勤てのは、ありませんよ。それに、旦那の行くところはどちらです」 「神田の
駿河台だよ」 「へへえ、すると旦那は、お医者さまかネ」印袢纏は、
駿河台に病院の多....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
話によれば、神田は須田町から両国まで焼けたという。主婦の友社の安居さんの話では、
駿河台の美津濃から神田橋の方へ向け、焼けて筒抜けとなったという。 上富士前から....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
た筈だ」 で彼は道を変え、根岸を指して走っていた。雉子町を通り、淡路町を通り、
駿河台へ出て御茶ノ水本郷を抜けて上野へ出、鶯谷へ差しかかった。 左右から木立が....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、水の紫陽花の風情はないが、木瓜、山吹の覗かれる窪地の屋敷町で、そのどこからも、
駿河台の濃い樹立の下に、和仏英女学校というのの壁の色が、凩の吹く日も、暖かそうに....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
私は昨年三月二十二日、先生と先生の令兄淺野正恭中将と岡田熊次郎氏とにお伴して
駿河台の主婦の友社来賓室に於て九條武子夫人と語る霊界の座談会に列した。主婦の友五....
「我が宗教観」より 著者:淡島寒月
屋で、金ピカのバイブルを買って来て、高慢な事をいっていたものでした。またその頃|
駿河台にクレツカという外国人がいまして、その人の所へバイブルの事を聞きに行った事....
「まぼろし」より 著者:国木田独歩
。座ぶとんに顔を埋めてしばらく声をのんで哭した。 秋の末のことであった。自分は
駿河台の友人を訪ねて、夜に入ってその家を辞して赤坂の自宅を指して途を急いだ。 ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
ここから根津へ行こうとするには、どう道順を取ったらよかろう? ……雉子町へ出て、
駿河台へ出て、橋を渡って松住町へ出て、神田神社から湯島神社へ抜けて、それから上野....
「三甚内」より 著者:国枝史郎
をせびった野郎よ」 「それが今ではお上の目明し?」 「それも改心したからさ。……
駿河台の大久保様、彦左衛門のご前に縋り、罪障|悉く許されたところから、表向きは古....
「真珠塔の秘密」より 著者:甲賀三郎
んな事を云ったろう」 「田村さんは只今どちらでしょう」すかさず橋本は聞いた。 「
駿河台の保命館に御出でしょうと思います」書生は迂散くさそうに答えた。 「どうも有....
「西園寺公の食道楽」より 著者:北大路魯山人
一五事件)直後、緊張しきっている帝都へ、興津の坐漁荘を出て乗り込まれた西園寺公の
駿河台における警戒裡の日常嗜好の一端が、去る五月二十八日の「東京朝日新聞」紙上に....