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騎乗
「騎乗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
騎乗の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
手柄、祝着に存ずる。挨拶はいずれ後日――」 はれやかな会釈のこして溝口豊後守も
騎乗。カバ、カバ、こころよい蹄の音ひびかせて将軍家の一行は千代田城の奥へ、――見....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
日 戦争近かるべし。 昨夜、我が家の前の道を、ラウペパ王が面を覆《つつ》み、
騎乗して、何用のためか、あわただしく走り過ぎた。料理人が確かにそれを見たという。....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
れ迄と異う地味な目立たない武装でイラン軍の後方にいた。彼は、特殊な感情を以て、一
騎乗り出して来たツランの若者を見た。しゃんと武装を調えたところは、昨夜、見た同じ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
があったので、千年ほど前出来た『寰宇記《かんうき》』に、琉球に羊と驢と馬なく、〈
騎乗を知らず〉といえるもその頃そうであったのだ。 かつて出羽の飛島《とびしま》....
「三国志」より 著者:吉川英治
しく対陣した。 呂布の勇猛は、相変らずすこしも老いていない。むしろ年と共にその
騎乗奮戦の技は神に入って、文字どおり万夫不当だ。まったく戦争するために、神が造っ....
「三国志」より 著者:吉川英治
へ背後へと尾いてまわりながら馳け寄せる呼吸にある。 ところが、太史慈は、稀代な
騎乗の上手であった。尾側へ狙けいろうとすると、くるりと駒を躍らせて、こっちの後ろ....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
農業国である。したがって耕作を助けしめるべく牛馬を飼育する事が多い。また運搬用、
騎乗用、あるいは挽車用としての牛馬の飼養も古来かなり多かった事であるに相違ない。....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
農国で、耕作運搬の為め牛馬が多い。また公家の牛車の牽き牛もあり、また武士の世には
騎乗用の馬も多かった。そしてその牛馬の死んだ時に、それが人生に必要な皮革を供給す....