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騎手
「騎手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
騎手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
ば、気合は掛けなかったのだ。追い込んで、抜く自信がある時だけ、ゴール直前で使う名
騎手の鞭のような気合であった。 「くそッ! 五万!」しかし、五万でも八万でもなか....
「競馬」より 著者:織田作之助
ナー》まで後方の馬ごみに包まれて、黒地に白い銭形紋《ぜにがたもん》散《ち》らしの
騎手《きしゅ》の服も見えず、その馬に投票していた少数の者もほとんど諦《あきら》め....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
の上へ飛びかかって来たので、彼は馬から転げおちて再び気絶した。 かれの家では、
騎手がいつまでも帰らず、馬ばかりが独り戻って来たのを怪しんで、探しに来てみると右....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
すものである」 敬業は射術ばかりでなく、馬を走らせても消え行くように早く、旧い
騎手も及ばない程であった。英公は猟を好んだので、あるとき敬業を同道して、森のなか....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
とともに列記してあって、それから各回の競馬に出場する光栄ある馬族の生立ち、重量、
騎手、色分等々々を順序を追って個人的に――じゃない、個馬的に記述してあるんだが、....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
写真によって公衆に顔を知られている紳士と淑女・知られてない紳士と淑女・女優・競馬
騎手・人気作家・あまり人気のない作家・離婚常習犯人・商業貴族・生産のキャプテン達....
「ある幻想曲の序」より 著者:寺田寅彦
飛び立って樹立の闇へ消えて行く。 猟の群が現われる。赤い服、白い袴、黒い長靴の
騎手の姿が樹の間を縫うて嵐のように通り過ぎる。群を離れた犬が一疋汀へ飛んで来て草....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
したが、今度はすっかり顛倒していたので、走って来る一番近い馬の真下へ突き進んだ。
騎手は彼を救おうとしたが、駄目だった。悲鳴をあげてばったりとピューは倒れ、その声....
「初冬の日記から」より 著者:寺田寅彦
目的のアパートへ連れて行かせる。そこでダンサーに身の上話をさせることによって悪漢
騎手の旧情夫の存在を観客に呑込ませる。そうして後に不利な証拠物件を提供するために....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
たので、つるつるとすべって、草の上にどしんと落ちた。 「やあ、どうした、天下の大
騎手」 少年らはうちはやした。 「だまって見ておれ」 サービスはかくかくとの....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
った。じっさい、ブロムは、悪いことばかりする駻馬に好んで乗るので評判が高かった。
騎手がいつでも首の骨を折る心配をしなければならないような馬が好きで、柔順でよく訓....
「競馬」より 著者:犬田卯
た。もう組合せは相当興味のある部分へ入っていた。彼は出場するそれぞれの馬の名前、
騎手の名前は殆んど知っていた。そしてどの馬がもっとも成績がよいか、どの
騎手が最近....
「アラン島」より 著者:片山広子
共に劇作することになつた。それは一九〇二年ごろである、初めて書いたのが「海に行く
騎手」であつた。これは荒い海と闘ふ漁師たちの生活をアラン島の人々の言葉で書いたも....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、なんでもできる。 ただ一つわが国にて見るべからざるものは、男が馬になり、女が
騎手になりて競走したる一事である。男は馬のごとく、女を背上にのせながら、四足にて....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
ト好評。 ○一月、歌舞伎座の二番目「競馬春廼魁」にて、競馬場の舞台に本馬を用う。
騎手は団子、栄三郎。 ○一月十二日、三木竹二死す、四十二歳。森鴎外博士の弟にて、....