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騎馬隊
「騎馬隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
騎馬隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂人は笑う」より 著者:夢野久作
天幕なんぞを積んだ車が行く。その後から武器を持った馬賊みたような警固人が、堂々と
騎馬隊を作って行くので、知らない者が見ると戦争だかお茶飲みだかチョット見当が付か....
「李陵」より 著者:中島敦
伏せていた敵の主力の襲撃に遭《あ》った。人馬入乱れての搏兵《はくへい》戦である。
騎馬隊の烈《はげ》しい突撃を避けるため、李陵は車を棄《す》てて、山麓《さんろく》....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
魚は陸へどしどしあがって来る。胸に黄いろいあばらのついた軍服で、近衛《このえ》の
騎馬隊が、三角の旗を立てて風の中を走ってゆく。馬も食っている。
騎馬隊の兵隊さんも....
「旅愁」より 著者:横光利一
ているあたりの群衆を撮っていた。うっすら薄日の射して来た凱旋門の下に、右側一列に
騎馬隊の警官が十五六頭馬首の星を揃えて停っていた。みな黒い髪を背中まで垂らした銀....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
していた。因てここに始めて我藩にも軍隊らしきものが出来かかったのだ。またその頃は
騎馬隊といった騎兵の事に達している何とかいう人を聘用して一小隊位の騎兵をして教練....
「わかれ」より 著者:国木田独歩
わるころ夕煙|巷をこめて東の林を離れし月影淡く小川の水に砕けそむれば近きわたりの
騎馬隊の兵士が踵に届く長剣を左手にさげて早足に巷を上りゆく、続いて駄馬|牽く馬子....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
のかたは軍人……。それとも官吏……」 「軍人さ」 「工兵隊のかた……」 「いや、
騎馬隊だよ。どういうわけで工兵隊かなどと聞くのだ」 若い婦人はほほえんだだけで....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
あった。その間に、テームス河が流れている。もしそこに一撃を加えるのだったら、この
騎馬隊は市内を横断してテームスのロンドン橋を渡らなければならなかった。けれど、こ....
「上海」より 著者:横光利一
義勇団に出動準備を命令した。市街の要路は警官隊に固められた。抜剣したまま駈け違う
騎馬隊の間を、装甲車が辷っていった。義勇隊を乗せた自動車、それを運転する外国婦人....
「三国志」より 著者:吉川英治
。 公孫※が、白い馬をたくさん持っていることは、先年、蒙古との戦に、白馬一色の
騎馬隊を編制して、北の胡族を打破ったので、それ以来、彼の「白馬陣」といえば、天下....
「三国志」より 著者:吉川英治
が裸足で後からついて行った。 しかし、曹操逃げたり! とは直ぐ知れ渡って、敵の
騎馬隊は、彼を追いまくった。追いかけながら、ぴゅんぴゅんと矢を放った。 曹操の....
「三国志」より 著者:吉川英治
張遼の一陣、西のほうからは許※、南からは于禁、北からは李典。また東南よりは徐晃の
騎馬隊、西南よりは楽進の弩弓隊、東北よりは夏侯惇の舞刀隊、西北よりは夏侯淵の飛槍....
「三国志」より 著者:吉川英治
中軍、左軍右軍は彼の四輪車を守りかため、前後には紅旗幡銀をつらね、貢物の貨車隊、
騎馬隊、白象隊、また歩兵数十団など征下してくる時にもまさる偉観だった。 その壮....
「三国志」より 著者:吉川英治
野へ出た。 ただこの丘と彼方の平野とのあいだが、帯のような狭い沢になっている。
騎馬隊や歩兵の一部はたちまち馳けおりてまた向うへ登って行ったが、鈍々たる猛牛の鉄....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
陣立てをまとめ直していた時だった。 どうしたのか、先に住吉へ突進していた高橋の
騎馬隊が、味方の歩兵のうちへ、逆なだれに、戻って来た。松林の両側から、とつぜん、....