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騒騒
「騒騒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
騒騒の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「佐渡」より 著者:太宰治
い海だ。水が真黒の感じである。スクリュウに捲き上げられ沸騰《ふっとう》し飛散する
騒騒《そうそう》の迸沫《ほうまつ》は、海水の黒の中で、鷲のように鮮やかに感ぜられ....
「旅愁」より 著者:横光利一
いよ桜のころに迫ってみると、思いの他ぱッと浮き騒ぐ鮮やかさに、これでは京都の街の
騒騒しさも想像の外であろうと、宿をとるのも怪しまれ矢代は花どきを脱したくなった。....
「恢復期」より 著者:堀辰雄
ても、翌翌日になっても止まなかった。 そんな或る夜ふけのこと、あたりがあまりに
騒騒しくなったのでそれまでうとうとと眠っていた彼は思わず目をさました。眠る前にい....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
坊が、かの徒然草に書かれましたる中に『よろずにいみじくとも、色好まざらん男はいと
騒騒しく、玉の巵のそこなき心地ぞすべき』と仰せられました。また『世の人の心まどわ....
「落日の光景」より 著者:外村繁
ね」 「そうか」 「昨日の夜中でしたわ、私は眠っていたのでしょうが、廊下が何だか
騒騒しかったのを覚えています。でも、明け方、目を覚ますと、廊下はもうひっそりとな....
「或る少女の死まで」より 著者:室生犀星
れが実に衰えた寂しい音だ。 拘留室の巡査は一時間ごとに交代した。そのたびごとに
騒騒しい靴の音ががりがりした。黒板に私とOとの名前が記された。私はそれをふしぎに....