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驕
「驕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
驕の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
えたれ。総じてこの「じゃぼ」には、七つの恐しき罪に人間を誘《さそ》う力あり、一に
驕慢《きょうまん》、二に憤怒《ふんぬ》、三に嫉妬《しっと》、四に貪望《とんもう》....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
来ているものらしい。
年少時代。――年少時代の憂欝《ゆううつ》は全宇宙に対する
驕慢《きょうまん》である。
艱難|汝《なんじ》を玉にす。――艱難汝を玉にすると....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
と考えるのは、仏弟子《ぶつでし》にも似合わぬ増長慢《ぞうじょうまん》じゃ。『増長
驕慢《ぞうじょうきょうまんは》、尚非世俗白衣所宜《なおせぞくびゃくえのよろしきと....
「或る女」より 著者:有島武郎
、その瞬間|燕返《つばめがえ》しに、見も知りもせぬ路傍の人に与えるような、冷刻な
驕慢《きょうまん》な光をそのひとみから射出《いだ》したので、木部の微笑は哀れにも....
「或る女」より 著者:有島武郎
貧しく見える瀟洒《しょうしゃ》な趣味か、どこにでも金銀がそのまま捨ててあるような
驕奢《きょうしゃ》な趣味でなければ満足ができなかった。残ったのを捨てるのが惜しい....
「想片」より 著者:有島武郎
マソンによって沸きこぼれたまでの話だ」といっている。私はこのホイットマンの言葉を
驕慢《きょうまん》な言葉とは思わない。この時エマソンはホイットマンに向かって恩恵....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
する間に行かれる。(愍むごとくしみじみと顔を視る)が、気の毒です。 貴女にその
驕と、虚飾の心さえなかったら、一生聞かなくとも済む、また聞かせたくない事だった。....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
ックを懐に納めたから、ざっと用済みの処、そちこち日暮だ。……大和田は程遠し、ちと
驕りになる……見得を云うまい、これがいい、これがいい。長坂の更科で。我が一樹も可....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
うが、その娘が気が詰ろうから、どこか小座敷へ休まして皆で饂飩でも食べてくれ。私が
驕る。で、何か面白い話をして遊ばして、やがて可い時分に帰すが可い。」と冷くなった....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
縁はすぐつながるよ。会のかえりに酔払って、今夜、立処に飛込むんだ。おでん、鍋焼、
驕る、といって、一升買わせて、あの白い妾。」 「肝腎の文金が、何、それまで居るも....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
我』がにじり出づる所には、そこにわれ等の施すべき余地はない。自己満足、唯我独尊、
驕慢、自慢、自家広告、自分免許………何れも皆禁物である。小智小才に走るものは、到....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
一冊の本へ目を通した。この本は目次の第何章かに「恐しい四つの敵、――疑惑、恐怖、
驕慢、官能的欲望」と云う言葉を並べていた。僕はこう云う言葉を見るが早いか、一層反....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
煙。 話が嵩じて理に落ちて、身に沁みて涙になると、お縫はさすがに心着いて、鮨を
驕りましょうといって戸外へ出たのが、葦の湯の騒ぎをつい見棄てかねて取合って、時を....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
の金質に好配して、黄金また銀の薄金を覆輪に取って、しっくりと張るのだが、朱肉入、
驕った印章入、宝玉の手奩にも、また巻煙草入にも、使う人の勝手で異議はない。灰皿に....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
はないか」…… 以上は東亜新報掲載記事である。 明治維新以後薩長が維新の功に
驕っていわゆる藩閥横暴となった事が政党政治招来の大原因となり、政党ひとたび力を得....