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「驚異的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

驚異的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:太宰治
さえなりました。』などと辛辣《しんらつ》な一矢を放っているあたり、たしかに貴下の驚異的な進歩だと思いました。私のあの覆面の手紙が、ただちに貴下の製作慾をかき起し....
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
、火星人の手の届かない一万キロの上空から火星地上一センチのものを発見できるという驚異的性能を持ったものである。それができたならば、人類は火星人にぶんどられること....
第五氷河期」より 著者:海野十三
ついて、一つの解説を与えていた。 「――中央気象台の発表によりますと、このたびの驚異的大地震は、わが国の七つの火山帯の総活動によるものでありまして、従来五十四を....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
のためにすばらしい名称を思付くことを祈念した。そしてその結果、不図《ふと》一つの驚異的な名称を思付いたのである。 「巨船ゼムリヤ号発狂事件」 この名称では少々....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の前半期は英帝国の崩壊史だろうと私どもも言っておったのですが、今次欧州大戦では、驚異的に復興したドイツのために、その本幹に電撃を与えられ、大英帝国もいよいよ歴史....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
、なぜかと云うと、鐘と死体を繞って推定されるものが、ことごとく一寸法師ルキーンの驚異的な特徴に一致している。また、そればかりでなく鐘の現象が犯人脱出後に起ってい....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
は如何に芸術の力とはいえ医学上あり得べき事でない。一つの途方もない奇蹟、もしくは驚異的な出来事である。してみると人間の精神の力は肉体が死んでも生き残るものかも知....
大脳手術」より 著者:海野十三
とそこに耳よりな新説が記載されているのを発見した。 “……大脳手術の最近における驚異的発達は従来不可能とされた諸種の問題を相当可能へ移行させた。老衰せる脳細胞は....
火薬船」より 著者:海野十三
が、平靖号の甲板へ、血染めの水兵ナイフをなげこんでいったというそのことが、いかに驚異的であるか、それが分れば、まっしぐらにハルクの忠言に従うよりほかなかったので....
流線間諜」より 著者:海野十三
徐々ニ上昇ヲ始メタ。コノ気温異常上昇ハ既ニ地方気象統計ニヨル記録ヲ破壊シ、イマヤ驚異的新記録ヲ示シ、シカモ刻々|自ラソノ記録ヲ破リツツアリ」 牧山大佐は意味あ....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
ぎった血を流しこみはじめた。会社重役も、放送会社の関係者も、出演者も、南原杉子の驚異的な仕事ぶりに唖然とした。南原女史、彼女はしかし決してえばってはいない。親密....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
うやら半平まで腕の時計を気にしているようだ。 「オヌシの返事をきこうじゃないか。驚異的な安値が納得できないかな」 「マア、損はないかも知れないね」 と、天草次....
科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
のに無智である。四百年前には専門化という新観念は神聖であって、これに次いだ世紀の驚異的なる運動と企画とを発見したほどの輝しい光を発していた。そして包括性という旧....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
ながら、自然美をそれ以上に深く感じることのできる人はありません。星空や海や、この驚異的な地方の示すあらゆる光景が、この人の魂を地上から引き上げる力をまだまだもっ....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
期待することは甚だ愉快である。 江戸川通りの発展こそは、わが牛込においては殆ど驚異的である。早稲田線の電車が来ない以前は、低湿穢小なる一細民窟に過ぎなかったが....