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驚風
「驚風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
驚風の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ものと御承知ください」 老嫗の妖 清の乾隆二十年、都で小児が生まれると、
驚風(脳膜炎)にかかってたちまち死亡するのが多かった。伝えるところによると、小児....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
言葉で、医語かとも思うが、医家で風というのは其義が甚だ多くて、頭風といえば頭痛、
驚風といえば神経疾患、中風といえば脳溢血《のういっけつ》其他からの不仁の病、痛風....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
長老の姿を一目見ると、何やら愚かしい叫び声を立てて、しゃっくりをしながら、まるで
驚風患者のように全身をがたがた震わせ始めた。長老がその頭の上へ袈裟を載せて、短い....
「決闘」より 著者:神西清
欝いで」とナヂェージダは呟いて、倒れまいと両手で椅子の腕につかまった。 「あれは
驚風だよ!」とフォン・コーレンは客間にはいって来ながら愉快そうに言ったが、ナヂェ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ともない申し、いろいろご介抱もうしあげましたところ、ようやくのことで御正気。軽い
驚風《きょうふう》ということで、その後は恙《つつが》なく御成育になり、元服と同時....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
、この二つの事は身にこたえました。その前下谷西町で明治十六年に次女うめ子を五歳で
驚風のために亡くしましたが、これは間もなく長男の光太郎が生まれましたので幾分かまぎれました。....