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「驥足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

驥足の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もう内には秀吉の向うを張り得る先輩というものはない。これから外に向って、十二分の驥足《きそく》をのばすことができるのだから、秀吉にとって、この北の庄の攻略と、柴....
三月三十日」より 著者:太宰治
です。日本には、戦争の時には、ちっとも役に立たなくても、平和になると、のびのびと驥足をのばし、美しい平和の歌を歌い上げる作家も、いるのだということを、お忘れにな....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
なぐったという麒麟児であり、壮年の頃江戸へ出て、根岸お行の松へ道場を構え、大いに驥足を展ばそうとしたが、この人にしてこの病いあり、女は好き酒は結構、勝負事は大好....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
的狷介や道学的潔癖が飛出して累をなしたであろうが、それでももしいよいよその方面に驥足を伸ぶる機会が与えられたら、強ち失敗に終るとも定められなかった、あるいは意外....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
機会から全露を大混乱に陥れる時がある」とはしばしば云い云いした。「その時が日本の驥足を伸ぶべき時、自分が一世一代の飛躍を試むべき時だ」と畑水練の気焔を良く挙げた....
三国志」より 著者:吉川英治
「――こうみてまいると、いまや天下は、曹操と孫権とに二分されて、南北いずれへも驥足を伸ばすことができないように考えられますが……しかしです……唯ここにまだ両者....