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「骨が折れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

骨が折れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
これ》は又余りに失敬なと腹の中に熱いうねりが立つものから、予は平気を装うのに余程骨が折れる。 「君夕飯はどうかな。用意して置いたんだが、君があまりに遅いから……....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
佐言葉がソックリそのままで出てくる。それで彼女は長い手紙を書きます。実に読むのに骨が折れる。しかしながら私はいつでもそれを見て喜びます。その女は信者でも何でもな....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
の主要航路に待ってりゃ、かなり大きい汽船が通ると思うよ。三十マイル往復はちょっと骨が折れるけれど、明日はやってみないか」 「ふーん。やってみよう」というわけで、....
朱日記」より 著者:泉鏡花
っそり進む。 「卓子の向う前でも、砂埃に掠れるようで、話がよく分らん、喋舌るのに骨が折れる。ええん。」と咳をする下から、煙草を填めて、吸口をト頬へ当てて、 「酷....
隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
んで見ていたって、そりゃ本当の田園趣味でない。なるほどおれも百姓になろう。百姓は骨が折れるからとばかり思って、とかく本気に百姓しようと思わなかったけれど、考える....
紅黄録」より 著者:伊藤左千夫
ゃ、だいいち体のためにもよくないから」 「そんなつもりでやるにやっても、あんまり骨が折れるとばかばかしくてねィ。せっかく来てくれてもこのさまではねィ、妾ゃまた盆....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
てあげるから安心するがいい。イヤどうも皮下脂肪が発達しているので、メスを使うのに骨が折れる。こんなことなら電気メスを持ってくるんだった……」 といっているとき....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たという。 ◯B29の爆音が放送されたが、実物とちがう事甚だしく、参考にするには骨が折れる。 一月八日 ◯去ル五日ニ気ガ附イタコトデアルガ、イツノ間ニカ左眼ガ....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
おれが用意しておいた大仕事があるんだ。お前は仕事始めに、それをやるんで。その代り骨が折れるぜ」 烏啼の声がだんだん、毒味を加えた。 「へえ……」 貫一は目を....
火星兵団」より 著者:海野十三
三角旗のようなものが見える。――おい、新田、ガス砲の用意を! こんどは、なかなか骨が折れるから、そのつもりで……」 「はい、しっかりやります」 「千二も、しっか....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ことだろう。が同時にまた苦しくもあったのだ。なぜなら、自分ひとりでさえ隠れるのに骨が折れるのに、日本語しかわからない杉田が来たのでは、とうてい永く秘密にしておけ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
真理慾が強くて、寡慾で、そして温和しい魂の所有者であらねばならぬのである。人選に骨が折れる筈ではないか。事によると、そうした人選は不可能、と言った方が或は適当か....
暗号数字」より 著者:海野十三
を持っている。そういう相手に対し、われわれ少人数でぶつかって行くんだから、本当に骨が折れる」 「なんかその辺で、差支えない話でも出てきそうなものじゃないか」 ....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
で忙がしいかと訊くと、或る科学上の問題で北尾次郎と論争しているんで、その下調べに骨が折れるといった。その頃の日本の雑誌は専門のものも目次ぐらいは一と通り目を通し....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ょうど客の頭の上でどんちょうがバタバタとゆれ、涼しい風を送るという仕組みなのだが骨が折れるばかりでたいした効果はなかった。 間もなく国の親から返事が届いた。案....