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骨抜き
「骨抜き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
骨抜きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
、骨だけは奇麗に離れて、頭を引くと共に長いのが面白いように抜け出してくる」「蛇の
骨抜きですね」と寒月君が笑いながら聞くと「全くの事骨抜だ、器用な事をやるじゃない....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
戸におれとありますがね、奥方や若様は帰国してもいいと言うんですから、まあほとんど
骨抜きに近いようなものでしょう。」 夕方になるととかく疲れが出て引きこもりがち....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
なるなりと言った。※わが邦でアマリョウと呼び、絞紋《しぼりもん》などに多かる竜を
骨抜きにしたように軟弱な怖ろしいところは微塵《みじん》もない物は、かかる身長く脚....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
泥鰌も味噌汁に限ることを言っておこう、駒形の名物泥鰌に浮れ込み、いやに江戸がって
骨抜きせぬのをとりよせ、丸煮の鍋に白い腹を出してるのを見て、俄にげんなりしてしま....
「一票の教訓」より 著者:宮本百合子
府は、目下試みているような憲法草案を仮名まじり文にしただけの押しつけや、労働法の
骨抜き作業などをつづけることは全く不可能であり、東京だけで五万人の失業者の群をつ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
「自由主義」的な印象を与えそうだという理由だけで出来るだけ小さく取り扱われたり、
骨抜きにして伝えられたりした。而も同じ事件に就いての他の新聞を見れば、『朝日』よ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、もう初期時代からしばしば宗家に対して謀叛《むほん》が伝えられているし、尾張は
骨抜きになっている」
「かりに誰かが、徳川に代って天下を取った日には、ぜひとも、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
して、これに反抗の気を蓄えしめた暁には、強い戦争ができるはずはない。そこで百姓を
骨抜きにしておかなければ、軍隊を強くして、天下を平定することはできないのだ。だに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に反抗の気を蓄《たくわ》えしめた暁には、強い戦争ができるはずはない。そこで百姓を
骨抜きにして置かなければ、軍隊を強くして、天下を平定することはできないのだ。 ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
まもなくその旅装から左膳との謀計《ぼうけい》を疑われて、お藤の嬌媚《きょうび》で
骨抜きの捕虜にされてしまった形。
色っぽい眸ひとつにぐにゃりと降参した与の公は....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
にたいする愛好の情を少しも隠さず、しかも美徳の方はあまり許容しないような、柔弱な
骨抜きの恣《ほしいまま》な恵み深い生きやすい道徳――快楽の契約にすぎず、相互交歓....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
才子だのが。なんでも理解し、なんでも説明し、なんでも見のがし――何にも感じない、
骨抜きのフランス人たちの間にはいって、私はまごついてしまいましたよ。幾時間もたて....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
てる……。教理問答だけになってるフランスの宗教教育、去勢された福音書、無味乾操な
骨抜きの新約書……いつも眼に涙を浮かべてる人気取りの人道主義……。だが、大革命、....
「新案探偵法」より 著者:小酒井不木
は、とかく衒学的に見えるものでなるべくならば物語からは省きたいのですけれど、話が
骨抜きになっては面白くありませんから、まあ、我慢してきいて下さい。 条件反射を....
「鮎を食う」より 著者:北大路魯山人
。この場合は、箸で身をむしったり、首ごと背骨を抜いて（京、大阪の人が得意に頭から
骨抜きをやる癖）骨なしの姿をパクパクやったりしないで、小口かぶりに頭から順次にか....