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「骨格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

骨格の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球を狙う者」より 著者:海野十三
の埋めてあった所を掘り返してみると、その中から、果然老いた男と若い女と都合二体の骨格や、喰いかけの手足などがでてきたことによっても知れる。 この事件がかたづい....
千年後の世界」より 著者:海野十三
も、大した間違いではありません」 「昔のままのあなたとしてのこっているのは脳髄と骨格と顔かたちとだけじゃないのですか」 「いや、そうではありません」 「じゃ、も....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
郎と妹娘のおげん二人ぎりであった。伝四郎は今年|二十歳の独身者で、これも父に似て骨格のたくましい寡言の男であった。おげんは二つちがいの今年十八で、色のすぐれて白....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
な領土であり得ようか。かの女はそれを何に向って感謝すべきか。また自分よりも逞しい骨格、強い意志、確乎とした力を備えた男性という頼母しい一領土が、偶然にも自分に依....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ている。(博異記) 蒋武 唐の宝暦年中、循州河源に蒋武という男があった。骨格たくましく、豪胆剛勇の生まれで、山中の巌窟に独居して、狩猟に日を送っていた。....
少年探偵長」より 著者:海野十三
廓がうすく見える中にありありと黒く、むざんな骸骨姿がうつしだされた。これが頭目の骨格なのだ。 「あッ」頭目は気がついた。 手にしていた毒矢のはいった棒銃をふり....
海底都市」より 著者:海野十三
なりました。……聞いておいでですか」 「ああ、聞いているとも」 「その海底都市の骨格《こっかく》に相当する八十階で建坪《たてつぼ》一万一千平方キロメートルの坑道....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
と色気のない声を出して、どかりと椅子に掛けたのは、焦茶色の洋服で、身の緊った、骨格のいい、中古の軍人といった技師の先生だ。――言うまでもなく、立野竜三郎は渠で....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
した事じゃないがね。僕は地史学者じゃないが、一つの骨片を発見したのだよ。それで、骨格の全貌だけでも想像付くと云うものさ」 「フム、そうすると」 「と云って、指紋....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
て襲いかかってくるのだった。 こういう連中のなかで、もっとも恐ろしかったのは、骨格の逞ましい、ほえるような、威張りたがりの道楽者で、エイブラハムという男だった....
高原の太陽」より 著者:岡本かの子
かの女は羨んだ。かの女は鬱気の性質から、顔の色はやや蒼白かった。しかし、肉附きも骨格も好くて、内部に力が籠っている未完成らしい娘だった。 「年頃のお嬢様のような....
」より 著者:岡本かの子
屈強な男子達で、狂暴な男性狂者の監禁室の看守ででもあるらしい。白い上被も着た人相骨格の嶮岨に見える者ばかりだ。無制限な狂暴患者に対する不断の用心や、間断無しの警....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
のごときも、またよく人の未来を知るものである。また、あるいは骨相学と称して、人の骨格を相してその運命いかんを知る方があり、あるいはまた、おみくじを引いて吉凶を知....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
ると、下の方に敷かれた骨は普通の人よりも稍大きい位であるが、上の方へ行くに随って骨格が漸々に縮まって、終局には殆ど小児のように小さくなった。之を見ても彼等が漸次....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
は昔の完全な身体の機能を取り戻すために、時々獣類のように動くことを稽古しなさい。骨格といい筋肉といい、殆んど同様な人間と獣類が、一つは垂直に立ち上って動き廻り、....