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骨無し
「骨無し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
骨無しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時間」より 著者:横光利一
ちは立ったが直ぐ眼が廻るといって蒲団の上へふらふらっとうずくまってしまってまるで
骨無し同様な有様なので、私も皆に波子を連れて逃げることを一時の同情からすすめはし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ばこそ、このお慈悲……」 「ナニ、お慈悲だ? もっと擲《なぐ》られたいのか、この
骨無しめが!」 といって、打ち倒した兵馬を突き飛ばすと、慢心和尚は足をあげて兵馬....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
五十六 「世話の焼けた老爺《おやじ》さんだ」 がんりきは、
骨無し同様な、老爺の腰の抜けっぷりに愛想をつかし、こんな度胸で、火事跡荒しに来る....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がる、旗本が意気地がねえんだ」 「そうだとも、旗本八万騎が何だい、旗本がすっかり
骨無しになっちまったから、浪人がのさばるんだな、徳川の世も、こうなっちゃいよいよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
といったような格でありました。ここに至ると道庵先生の舞台であります。外へ出しては
骨無しみたような先生が、この野戦病院の中で縦横無尽に働く有様は、ほとんど別人の観....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、そうして至当な観方でありましょう。 いつぞやも言う通り、平常はぐでんぐでんの
骨無しみたような先生だが、ひとたび職務のことになると、打って変った忠実精励無類の....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
後方へグンニャリと垂れ、断髪の彼女の髪の毛がホールの床の上へ着いて了ったからさ。
骨無しだ! 蒟蒻だ! さよう、
骨無しで無ければこんな芸当は出来ない。 勿論ス....