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骨箱
「骨箱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
骨箱の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
やかさで死んでも生きている保を感じて、さむけだつような伸子に、ホテルの炉棚の上の
骨箱との対面は、あんまりだった。伸子は、暗い刺すような視線でその錦の箱を見すえた....
「旅愁」より 著者:横光利一
もう夕暮が迫って来ていて、西の方の空がぱッと茜色に明るかった。その明るさの中で、
骨箱を包んだ布が大きな傷口のような鮮やかさで彼の眼に沁みついた。彼の膝の上に乗せ....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
、一つには十日といえばお盆にはいるからいいという父の老妻の言葉もあったからです。
骨箱の中にコトリと音のしていた父の骨を納めて、ほっとしてお寺を出て、中ノ院の茶店....
「保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
がたててくれた三人の子供の墓標をひッこぬいて焼きすててしまった。彼が受けとった遺
骨箱の中に遺骨はなかったのだから、無意味な墓にイヤ気がさしたものらしい。 この....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
らないことなので、長崎迄の船の中でとッくり考えようと肚を決め、未解決のまま利七の
骨箱を抱いて九月四日に津港《つみなと》から長崎行の便船に乗込んだ。 冬とちがっ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
花二つ人足付 二円七十銭 一、人足ポチ (二十銭宛) 八十銭 一、
骨箱 二十五銭 一、隠亡ポチ (二人分) 四十銭 一、....