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骨節
「骨節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
骨節の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
白痴《こけ》なことこくなてえば。二両二貫が何|高値《たか》いべ。汝《われ》たちが
骨節《ほねっぷし》は稼《かせ》ぐようには造ってねえのか。親方には半文の借りもした....
「星座」より 著者:有島武郎
憚《はばか》りながらも、まじまじとおぬいさんを眺めなおさずにはいられなくなった。
骨節の延び延びとした、やや痩せぎすのしなやかさは十六七の娘という方が適当かもしれ....
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
と、彼は驚喜の目を瞠《みは》らずにはおられなかった。濃い赤と青とで彩られた、臓腑
骨節の精緻な絵図を見ると、彼はそこに人体についてのすべての秘奥が、解き明かされて....
「ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
批判」の第一頁を読むだけでも、独逸的軍隊教育の兵式体操を課されたやうで、身体中の
骨節がギシギシと痛んで来る。カントは頭痛の種である。しかし一通り読んでしまへば、....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
やれぬ。ツラン人を母に持ったらツラン人だ。また卿の血を受けたのが事実なら、定めし
骨節のある頼もしい戦士だろう。――儂は、イランの勇将はいくらでも欲しいが、ツラン....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は慙《は》じ入って下を向いてしまっているのを上人は、 「さだめて今お前の身には、
骨節《ほねぶし》がところどころ痛むであろうな、終いには身体《からだ》が腐ってしま....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
用して居り、それは、何かしぶとさに感じられます。愚昧さから来る頑固ではなくてね。
骨節のつよいという言葉にすぐ置きかえては、やはり自惚《うぬぼ》れになると自覚され....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
うに振った。 吉本管理人の家へ、何かで集ることがある。彼等はどれもみんな巌丈な
骨節をし、厚い掌をしているが、腰が不恰好にゆがんだり、前こごみであったり、――何....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るんだよ。もっと謡えよ」 月|充ち日足りて 生産の時いたれば 業風ふきて是を促し
骨節ことごとく痛み苦しむ 父も心身おののき懼れ 母と子とを憂念し 諸親|眷族みな....