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骨質
「骨質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
骨質の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
不幸のはじめ。』八、いまごろ太宰、寝てか起きてか。九、『あたら、才能を!』十、筋
骨質。十一、かんなん汝を玉にせむ。(ぞろぞろぞろぞろ、思念の行列、千紫万紅百面億....
「骨董」より 著者:幸田露伴
ていたのであるから、異議なく視せた。唐は手に取って視ると、大きさから、重さから、
骨質から、釉色の工合から、全くわが家のものと寸分|違わなかった。そこで早速自分の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
これは是非の余裕がないことを知っていますから、兵馬は黙って控えている。 勇は筋
骨質の人です、頬の骨は磐石《ばんじゃく》の如くに固く、額は剛鉄《あらがね》を張っ....
「溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
した。 私の膝の上に、私の腕の中に、惜しげもなく投げ出されてる彼女の肉体は、軟
骨質の水母《くらげ》――もしそういうものがあれば――それのようだった。赤い錦紗《....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
のようにやってくる。 墨田川は下町育ちだから理づめの相撲で、突っぱって寄る、筋
骨質でふとってはいないけれど腰が強くて投げもあり、大関までは行けると噂のある有望....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
截|明晰《めいせき》であること。曲線的でなくして直線的であり、脂肪質でなくして筋
骨質であることである。そのためどこか骨ばっており、柔らかさの陰影に欠けるけれども....