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「骸骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

骸骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
》、電気手品、盲人相撲《めくらずもう》、評判の大蛇《だいじゃ》、天狗《てんぐ》の骸骨《がいこつ》、手なし娘、子供の玉乗りなどいちいち数うるに遑《いとま》あらず。....
三つの窓」より 著者:芥川竜之介
の鎖に縊死していた。が、彼の水兵服は勿論、皮や肉も焼け落ちたために下っているのは骸骨だけだった。こう云う話はガンルウムにいたK中尉にも伝わらない訣はなかった。彼....
骸骨」より 著者:海野十三
。それから地獄の一丁目の舞台だが、何を出す。幽霊かい。南瓜のお化けかい。それとも骸骨かい」 「うん、骸骨がいいや。清君、僕おもしろいことを発見したんだよ。骸骨を....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
門も、皮をめくった、面に斉しく、大な節穴が、二ツずつ、がッくり窪んだ眼を揃えて、骸骨を重ねたような。 が、月には尾花か、日向の若草、廂に伸びたも春めいて、町か....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
、軒は枯骨のごとく朽ちて、牡丹の膚は鮮紅である。 古蓑が案山子になれば、茶店の骸骨も花守をしていよう。煙は立たぬが、根太を埋めた夏草の露は乾かぬ。その草の中を....
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
同様。でも、それも、不景気で、こぼし屋の引取手もなしに、暴風雨で潰れたのが、家の骸骨のように路端に倒れていますわ。 母はその牡丹亭ごろの、おかみさん。……そん....
露肆」より 著者:泉鏡花
とるかい。」 「へい、面白ずくに踊ってるじゃござりません。唯今、鼻紙で切りました骸骨を踊らせておりますんで、へい、」 「何じゃ、骸骨が、踊を踊る。」 どたどた....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
窓掛だ、と思って引揚げましたのが、その蔽だったんでしょう。箱の中に飾っておきます骸骨に、ぴったり打撞ったんでございますとさ、厭ではござんせんかねえ。」 ……と....
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
……前に一度、この温泉町で、桜の盛に、仮装会を催した事があった。その時、墓を出た骸骨を装って、出歯をむきながら、卒堵婆を杖について、ひょろひょろ、ひょろひょろと....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
のテエストを得、西鶴によって人間を知ることが出来た。いま一つは一休禅師の『一休|骸骨』『一休草紙』などによって、宗教を知り始めたことである。そして無宗教を知り―....
赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
て、踊っておれ。お前が青じろくなって冷たくなるまで、お前のからだがしなびきって、骸骨になってしまうまで踊っておれ。お前はこうまんな、いばったこどもらが住んでいる....
取舵」より 著者:泉鏡花
りたるなり。衆人はその無法なるに愕けり。 渠は手も足も肉落ちて、赭黒き皮のみぞ骸骨を裹みたる然と陥みて盲いたり。 木綿袷の條柄も分かぬまでに着古したるを後※....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
丘を越え、沼地をわたって駈けてゆき、ついにこの橋についた。そのとき、騎士は突然|骸骨だけになり、ブラウワー老人を川になげこみ、木々の梢よりも高く飛びあがり、雷鳴....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
てた草履に早く戯るる一羽の赤蜻蛉の影でない。崖のくずれを雑樹また藪の中に、月夜の骸骨のように朽乱れた古卒堵婆のあちこちに、燃えつつ曼珠沙華が咲残ったのであった。....
迷信解」より 著者:井上円了
公より兵書を授かりし話と同一類であるから、信ずることはできぬ。 民間にて天狗の骸骨と称して保存せるものがある。これは魚の頭骨に相違ない。多分、海豚の骨ならんと....