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「高やか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高やかの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:夢野久作
が過ぎると、その黒い土の上に、誰が種子《たね》を蒔《ま》いたともなく、コスモスが高やかに生《お》い茂りました。そうして秋に入ってから、まぶしいほど美しく満開した....
名君忠之」より 著者:夢野久作
ッタッと乗出して、往来へ出るや否や左へ一曲り、 「ハヨ――ッ」 と言う子供声、高やかに、早や蹄の音も聞こえなくなってしまった。 四 お城の南、....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
残る隈なく検査して終いましたが、やがてホッとしたように肩で息をつきますと、両腕を高やかに組んで、少女の屍体をジッと見下したまま、真黒い鉄像のように動かなくなりま....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
套、白い帽子、白手袋、白長靴、銀拍車という扮装で、白馬に跨ったナイン嬢は、手綱を高やかに掻い繰りながら現われたが、私の居る特等席の正面七八間の処まで来て馬を止め....
幽霊と推進機」より 著者:夢野久作
チャと把手を捻った。 「……馬鹿ッ……」 と、底力のある声で船長が云った。腕を高やかに組みながら……。 「……俺の部下を海に投り込むような真似をしやがったら…....
オンチ」より 著者:夢野久作
仁王立になっている。火の海の光りを反映した、その顔は怒りに燃えているようである。高やかに組んでいる両腕の太さは普通人の股ぐらいに見える。 中野学士は思わず半歩....
名娼満月」より 著者:夢野久作
、鼓の音なぞ、今までに例のない物々しい道中の前触れに続いて、黒塗、三枚歯の駒下駄高やかに、鈴の音もなまめかしく、ゆらりゆらりと六法を踏んで来る満月花魁の道中姿。....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
しもない心を見せております。同時にその眼は細く波打ち口はすぼまり頬ペタは笑くぼを高やかに盛り上げて、 「すっかり満足致しておりまする。何もかも勿体ない位面白くて....