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高井戸
「高井戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高井戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
てまっくらなホームにくりこんでくる乗客を整理している。「この電車は玉川行です。下
高井戸行の方もこれに乗って下さい。警報がどうなるかわかりませんから、すこしでも先....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
もふた月に一度ぐらいは甲州屋へ通って来た。その当時の甲州街道でいえば、新宿から下
高井戸まで二里三丁、上
高井戸まで十一丁、調布まで一里二十四丁、あわせて四里の道を....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
めて調布行きの馬車に乗って、甲州街道を一時間余ガタくり、馭者に教えてもらって、上
高井戸の山谷で下りた。
粕谷田圃に出る頃、大きな夕日が富士の方に入りかゝって、....
「路傍の草」より 著者:寺田寅彦
でも聞きたいと思うものはめったにないようである。 夏休みのある日M君と二人で下
高井戸のY園という所へ行って半日をはなはだしくのんきに遊んで夕飯を食った。ちょう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
者の手引をして行く者のように見えましたから、さのみ怪しむものもありません。 上
高井戸あたりで夜が明けました。それから甲州街道の宿々を、弁信法師は平家をうたって....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
さを思って、幾度か辞退したが、頑固な主人はどうしても承知しなかった。 やっと上
高井戸の停留所についた頃には、私達の手は棒のようになっていた。 今は亡き芥川龍....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
、息杖を取りなおすとエッホ、エッホと息声をあわせながら韋駄天《いだてん》走り、下
高井戸から調布、上田原とむさんに飛んで行く。 暗闇祭《くらやみまつり》 ....
「金狼」より 著者:久生十蘭
いか。心配しなくともいい。あれは酔っぱらいだ」 二人は代田橋から七軒町を通り下
高井戸のそばまでやってきた。もう三時ちかくだった。そこの町角で立ちどまると、葵が....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
者がそれを楽しんでいるのも、幽かながらその相続であった。 今は東京市内になった
高井戸あたりの子どもが、もとは甲州街道に出て富士登りの道者に、 お撒きやれお道者....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
いるのは大抵はお寺の前の池、または神社の脇にある清水です。東京に一番近い所では上
高井戸の医王寺、ここの薬師様には眼の悪い人がよくお参りをしに来ますが、その折には....