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高商
「高商〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高商の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大島が出来る話」より 著者:菊池寛
ろしと見える新しい大島の揃を着て居た。杉野と、もう一人の友人の荒井と、譲吉とは、
高商の同窓で社会に出てからも、同じ位の位置に就いて居た。そしてお互の間に、意識は....
「行人」より 著者:夏目漱石
い様子だったから、おおかたただの徒事《いたずら》だろうと思っていた。すると岡田は
高商を卒業して一人で大阪のある保険会社へ行ってしまった。地位は自分の父が周旋《し....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
く自分は徒歩にて出発、自動車道なれば道よし、有明温泉を経て川を遡る。名古屋の人(
高商生)と一緒に行く。アルプス山間たる価値ありき、中房温泉着約十二時、名古屋内燃....
「舗道」より 著者:宮本百合子
駄目ね。ズブの学校出ならこれでまた、就職口があるらしいんだけれど……」 太田は
高商出で、十年余××物産に勤めていた。始めは池内成三という××の大番頭のひきで将....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
右翼新聞の注文で大学当局が無理にやめさせたのだが、併し健在なること、如是。(なお
高商其他で追放された左翼教授は数知れずあるが、一々知らない。併し大体からいって、....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
彼女の二十五のときだった。 結婚した相手の男、黒川圭介は、彼女より十も年上で、
高商出身の、或商事会社に勤務している、世間並に出来上った男だった。圭介は長いこと....
「老夫婦」より 著者:黒島伝治
財産をいれあげ、苦労のあるだけを尽していた。ところが、卒業まぎわになって、清三は
高商が大学に昇格したのでもう一年在学して学士になりたいと手紙で云ってきた。またし....
「競漕」より 著者:久米正雄
から曇ったのでただ茫と黄色い蘆が見えるだけであった。 いよいよ季節に入ったので
高商、明治という工合に次ぎ次ぎ競漕会が行われた。そうなって来ると勝敗が他人事では....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
こんなにしていることだろうと思った、何も記す事がない、強いて記せば―― 三十日、
高商に高橋さんを訪ねて久々で逢えた事、その夜来て下さって宿銭を保証して小遣を下さ....