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高土間
「高土間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高土間の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
最初の目礼が私に送られたのではなかったと云う事に気がつきましたから、思わず周囲の
高土間《たかどま》を見まわして、その挨拶の相手を物色しました。するとすぐ隣の桝《....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
、それからようやく設けの席につくべく、小屋へ送られて行く。設けの席というのは必ず
高土間《たかどま》に限られていた。これは彼らの服装《なり》なり顔なり、髪飾なりが....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、書類のようなものを取り出して、
「まあ、御覧なさいませ、初日から、五日目まで、
高土間《たかどま》、桟敷ももうみんな、売切れになりました」
菊之丞は、拡げられ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
打《てうち》をしたりして賑わしかった。 この雛段を、下から、新高《しんだか》、
高土間《たかどま》、桟敷《さじき》ととなえ、二階にあるのは二階|桟敷《さじき》、....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
も書いたので、ここでは詳しく説明しないが、なにしろ団十郎も出勤した大劇場が桟敷と
高土間と平土間の三分ぐらいを除いては、他はことごとく大入り場として開放したのであ....
「芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
麗《きれい》にぬぐったように癒《なお》った彼女は、寛治氏と同道にて歌舞伎座の東の
高土間《たかどま》に、臆面もなく芝居見物に来ていたという事を報じた。すこしは気咎....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
誰も彼も言った。しかもそれが例になって、芝居はその後も当分は桟敷一間四円五十銭、
高土間一間三円五十銭、平土間一間二円五十銭、ほかに敷物代として一間につき五十銭を....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
疽のために残る片足を切断す。 ○六月、市村座六月興行の入場料は、桟敷代八十五匁、
高土間八十匁、平土間七十五匁。 参考のために市村座の入場料を掲げたるが、他も大....