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高家
「高家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
よとは何だ」
花「ほいまた言損なった」
安「勘弁しろよとは何だ、手前も大名|
高家《こうけ》の前に出てお盃《さかずき》を頂く力士では無いか、挨拶の仕様を存ぜぬ....
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
眼《ま》のあたりに見せつけられると、お絹は堪忍ができなかった。かれらとても大名|
高家《こうけ》のお姫さまではない。多寡が茶屋小屋の女中ではないか。その女中|風情....
「吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
腕組みをした。 「吉良上野という老人は、家柄自慢の臍曲りだからな」 「家柄ばかり
高家で、ぴいぴい火の車だからなあ」 「殿様は、賄賂《わいろ》に等しい付届だと、一....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
いがい》しい女房《にょうぼう》ぶり、しかも何となく奥床《おくゆか》しい、上品な、
高家《こうけ》の風がある。
白痴《あほう》はどんよりした目をあげて膳の上を睨《....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
には向こうもひどくめんくらった様子でありましたが、よくよく見れば黒羽二重五つ紋の
高家ふうで、やや少しがらっぱちながら、ともかくもそこにはお供をひとり召し連れてい....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
こへ導いてきた者は、年のころ五十がらみの上品な、だが、どことなく零落の影の濃いご
高家ふうな一人のお武家でした。 こういうときの名人は、いつもそうなんですが、こ....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
これでは武家も収らない。 『太平記』の記者は、 「日来武に誇り、本所を無する権門
高家の武士共いつしか諸庭奉公人と成、或は軽軒香車の後に走り、或は青侍格勤の前に跪....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
幾分かで買うと、イカサマ師はそのまま一つ処にはいない、という風に、維新の際の武家
高家の零落流行に連れて、零落者と見せかけてのイカモノ師が多かったなどは、他の時代....
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
師たるものの効はあろう。 世に、緋、紫、金襴、緞子を装うて、伽藍に処すること、
高家諸侯の如く、あるいは仏菩薩の玄関番として、衆俗を、受附で威張って追払うような....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
曳いて圧えたその袖に、と見ると怪しい針があった。 蘆の中に、色の白い痩せた嫗、
高家の後室ともあろう、品の可い、目の赤いのが、朦朧と踞んだ手から、蜘蛛の囲かと見....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
ない。千破矢は華族だ、今渠が来れ、共にこの労を慰めんといったのは、すなわちお雪を
高家の室となさんという心である。されば少年がその意気と、その容貌と、風采と、その....
「幼き頃の想い出」より 著者:上村松園
を発見するのでございます。たとえばその昔女郎の足に絡わって居た下駄だとか、或いは
高家の隠居が愛用して居た莨入だとか、そういったトリヴィアルなものに、特殊な床しい....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
中疱瘡は津々浦々まで種痘が行われる今日では到底想像しかねるほど猛列に流行し、大名
高家は魯か将軍家の大奥までをも犯した。然るにこの病気はいずれも食戒が厳しく、間食....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
が、今では五十戸にも上っているという。紀州の森彦太郎君の報告によると、同国日高郡
高家川部落は、享和四年に同郡下志賀部落より三戸の移住者が開いたもので、今では十六....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
贈ったのであるが、二番目の娘の子のまあ背の高いことと驚いたのであります。 年玉や
高家邸の表門
高家というのは例の吉良上野介のような役目で、公家と武家との間に立....