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「高層〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高層の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第五氷河期」より 著者:海野十三
などは、まだ温い方であった。 ニューヨークでも、ロンドンでも、高さ数十階を誇る高層ビルが、雪害のために、頻々として、灰の塊のように崩れだした。雪害というよりも....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
一〇ですなわち〇度における空気の比熱の四二・五倍と見積られている。従って太陽の最高層における温度は一キロメートル昇る毎に約六・五度ずつ降るわけである。ところが太....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
ように、里心が着いた。 一昨日松本で城を見て、天守に上って、その五層めの朝霜の高層に立って、ぞっとしたような、雲に連なる、山々のひしと再び窓に来て、身に迫るの....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
何物でもない夜明けだった。 一夜のうちに、さしも豪華を誇っていたモダーン銀座の高層建築物は、跡かたもなく姿を消し、そのあとには、赭茶けた焼土と、崩れかかった壁....
海底大陸」より 著者:海野十三
お祭りのようなさわぎだった。ロンドンの市民は老いも若きも、メリー号の見える埠頭や高層建築のまどにあつまってきた。そしてメリー号がまだ入港しない先から、旗をふった....
一坪館」より 著者:海野十三
たいへん気に入った。なにしろ銀座に今二十階建の家なんかありはしないのだ。そういう高層建築物――たとえ一坪しかないにしろ――を建て、そのてっぺんから下を見下ろした....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
るのであった。 ベル・ハウスは、人工で出来た大きな丘のうえに立った古城のような高層建築であった。 その宏大な広間や、屋上や、廊下や、そしてバルコニーまでが、....
共軛回転弾」より 著者:海野十三
崩壊は引続き蔓延中――軍需工場地帯を南進中” “被害|遂にニューヨーク市に波及。高層建築地帯は昨夜のうちに全壊” “不可視戦車の音を聞くの記――特派決死記者アー....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
た。 彼は、とうとう疲れてしまって、道傍に腰を下ろした。リバプールの市街の塔や高層建築が、もう目の前にあった。空には、夢のように、阻塞気球が、ぷかりぷかりと浮....
火星兵団」より 著者:海野十三
に泊り、その翌日の夕刻、東京へ帰って来た。 帝都は、今ちょうど暮れたばかりで、高層ビルジングのあちこちの窓には、電灯の火が明かるくかがやき、その下で、いそがし....
」より 著者:海野十三
た。彼は、くそ落付に落付いて挨拶を交わした。 「やあ……。申し遅れましたが、私が高層気象研究所の北鳴です。こんどは御両親が飛んだことで。……それに貴方も、類焼の....
成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
気は稀薄であり、水蒸気は殆どなく、温度も摂氏の氷点下五十何度という寒冷さにおかれ高層にのぼるほど多少温度が上昇する傾向がある。それから高気圧も低気圧もあらわれず....
西航日録」より 著者:井上円了
一坪の売価五千ドルにして、一寸四方の地、わが三円に当たるという。故をもって、市中高層の家屋の多きこと、また世界第一なり。その最も高きものは三十二階に達し、浅草十....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ものならん。 層楼櫛比舞埃城、狭路電車縦又横、日欲時人集散、肩肩轂轂撃摩行。 (高層の建物が櫛の歯のごとくならぶ舞埃城市は、狭い街路を電車が縦横に走る。日暮れ時....
こがらし」より 著者:岩本素白
無論マントなどというものは着なかったのである。いや、それよりも、東京市中には殆ど高層建築というものがなく、地勢によっては、何処からでも富士も筑波も見通しで、分け....