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高山
「高山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
並みにリュック・サックを背負い、あの上高地《かみこうち》の温泉|宿《やど》から穂
高山《ほたかやま》へ登ろうとしました。穂
高山へ登るのには御承知のとおり梓川《あず....
「白」より 著者:芥川竜之介
校の生徒三名は七日《なのか》(八月)上高地《かみこうち》の温泉へ着した。一行は穂
高山《ほたかやま》と槍《やり》ヶ|岳《たけ》との間《あいだ》に途《みち》を失い、....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
はあの通り白い大理石で、「吾人は須《すべから》く現代を超越せざるべからず」が、「
高山林次郎《たかやまりんじろう》」という名といっしょに、あざやかな鑿《のみ》の痕....
「或る女」より 著者:有島武郎
か月目に、葉子は突然|失踪《しっそう》して、父の親友で、いわゆる物事のよくわかる
高山《たかやま》という医者の病室に閉じこもらしてもらって、三日《みっか》ばかりは....
「或る女」より 著者:有島武郎
事に傾いていた。自然主義は思想生活の根底となり、当時病天才の名をほしいままにした
高山樗牛《たかやまちょぎゅう》らの一団はニイチェの思想を標榜《ひょうぼう》して「....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
デア人の宇宙観を示す一つの絵がある(第二図)。地は八方大洋で取り囲まれた真ん中に
高山のように聳え、その頂は雪に覆われ、そこからユーフラテス(Euphrat)河が....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
づくと太い山欅の林となった。その幹の間から遠い山々が見えて日本アルプスを思い出す
高山的な景色である。松方はいもりのような喜び方をしていた。沢はなるほど深い。水の....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
い。……雪の襟脚、白い手だ。悚然とするほど身に沁みてなりませんや。 遥に見える
高山の、かげって桔梗色したのが、すっと雪を被いでいるにつけても。で、そこへまず荷....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
んだ。西洋の書物には無いそうで、日本にも珍らしかろう。書いたものには、ただ北国の
高山で、人跡の到らない処に在るというんだから、昔はまあ、仙人か神様ばかり眺めるも....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ものである。かくて真理は甲から乙へ、乙から丙へと、次第次第に四方に伝播し、やがて
高山の頂巓から、世界に向って呼びかけねばならぬ時代も到着する。見よ、その時、この....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
、皆梅鉢寺と覚えている。石段を攀じた境内の桜のもと、分けて鐘楼の礎のあたりには、
高山植物として、こうした町近くにはほとんどみだされないと称うる処の、梅鉢草が不思....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
またその位置を撰んで据えたのだそうだから、土地の人は御来迎、御来迎と云うんだね。
高山の大霧に、三丈、五丈に人の影の映るのが大仏になって見えるというのにたとえてだ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
にして高からざるものあり、その高きものは衆目に触れやすし。ゆえに、人これを指して
高山峻嶺と称す。その低きものは、人その山たるを覚えず、ただこれを広原平野と呼ぶの....
「西航日録」より 著者:井上円了
また拙句を得たり。 嗚呼是れが華厳の時の景色なり(日上先照)(日のぼりてまず
高山を照らす) 山頂の眺望実に壮快を極め、その光景の雄壮なること、島国人種の想....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
る良港なり。湾形はシドニーを小規模にしたるものにして、わが長崎港に類似す。背後の
高山は大岩石、中空にかかり、一見わが豊後玖珠郡内の岩扇山に似たり。人家は二階造り....