高峻[語句情報] » 高峻

「高峻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

高峻の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高山の雪」より 著者:小島烏水
って美しく、白馬岳(二九三三米突)のように高山植物に豊富で、雪に依ってその全体の高峻を、或程度までは保護されているのである。 日本アルプスの中で、最も山形に変....
新生」より 著者:島崎藤村
行った。オート・ヴィエンヌ州に近づくにつれて故国の方の甲州や信州地方で見るような高峻《こうしゅん》な山岳を望むことは出来ないまでも、一年余を巴里に送った身には久....
単独行」より 著者:加藤文太郎
部落あるいは山小屋にいたり、優れたる案内人や好指導者を有する登山隊の足跡を追うて高峻岳に登攀せんとするものがあると伝えられる。もし真なりとせば、かくの如きことは....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
郎と、五ツと、三ツのすゞと、俊を残して満洲へ渡った。 村の背後には、川を隔てて高峻な四国山脈が空を劃っている。前面は、波のような丘陵の起伏と、そのさきの太平洋....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
嘉坡で火葬され、骨になって日本に帰るのである。 高山の麓の谷は深い。世界第一の高峻雪山を有つ印度の洋は、幾干の人の死体を埋めても埋めても埋めきれぬ。其|陸の菩....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
りまえなのであります。 古来鳴動の歴史もずいぶん古いものでありましたが、土地が高峻にして人目に触るる機会が少なかったために、その鳴動も、浅間や磐梯のように、人....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
サンと呼ぶ、トヤマでもトミヤマでもない)の如きも、『八犬伝』に形容されてるような高峻な山ではない。最高峰の観音堂は『八犬伝』に由ると義実の建立となってるが、寺記....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
書利根郡平川村の山の部に、 笄山。勢多郡ニテ之ヲサク山ト云。下野上野両国ニ跨リ、高峻ニシテ高不詳。村ノ東南ニ聳ヘ、南辺根利村ニ属ス。峻ニシテ登路ナシ。樹木栂椴ヲ....