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高師直
「高師直〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高師直の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
であろうが、小楠公を飾る絶好の美談であろう。 周章した足利直義は、遂に十二月、
高師直、師泰兄弟を総大将として中国、東海、東山諸道の大軍を率いて発向せしめ、最後....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
太は、はっとして 「うむ、何うしたと?」 「南部の忠臣、相馬大作を討取るなんて、
高師直《こうのもろなお》みたいな野郎じゃ御座んせんか」 「そうだのう。たった一人....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
った。債権無視、貸借関係の棒引、即ち徳政はレーニンなどよりずっと早く施行された。
高師直《こうのもろなお》に取っては臣下の妻妾《さいしょう》は皆自己の妻妾であった....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っている限りの誰もが保証することでありましょう。 すなわち、この男は十四世紀の
高師直《こうのもろなお》であったり、明治末の出歯亀氏というような、女性に対しての....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かりとしがみついていたほとぼりがまだ冷めていない代物《しろもの》。 仏頂寺は、
高師直《こうのもろなお》が塩谷《えんや》の妻からの艶書でも受取った時のように手を....
「雪の宿り」より 著者:神西清
しが始まります。太平記と申す御本を拝見いたしますと、去んぬる正平の昔、武蔵守殿(
高師直)が雲霞の兵を引具して将軍(尊氏)御所を打囲まれた折節、兵火の余烟を遁れん....
「二重人格者」より 著者:小酒井不木
一 河村八九郎は今年二十歳の二重人格者である。 第一の人格で彼は大星由良之助となり、第二の人格で
高師直となった。 彼がどうしてこのような二重人格者となったかは、はっきりわかっ....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
いてどんな内訌が起こらないとも限らない。世捨てびとの兼好法師と、世の人の上に立つ
高師直とは、立場がまったく違っているとかれは思った。しかし彼がそういう意見を懐い....
「小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
衛彦氏の日本伝説播磨の巻に詳しいから、今ここに多くを云わないが、まだ別に刑部姫は
高師直のむすめだと云う説もあって、わたしはそれによって一篇の長編小説をかいたこと....